腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



数日前、アメリカでアカデミー賞の授賞式がありましたね。菊池凛子さん、惜しくも助演女優賞を逃しましたが、これはジェニファー・ハドソンが受賞したのも納得できました。

問題は作品賞ですよ!  『ディパーテッド』!?  はぁ?

で、ディパーテッドの上映前のプレゼンで、MCが「え~、この映画は日本の『インファナル・アフェア』のリメイクで...」と説明したのに、誰も「おいおい!日本じゃなくて香港映画だよ!」って訂正もしなかったというからお粗末

しかもアカデミー会員の殆んどが、オリジナルの方を見ていなかったらしい。

逆に、見てたら絶対に受賞は無かったでしょう。


で、今日はそのオリジナルの『インファナル・アフェア』の続編、というか1作目の10年前の設定で、主役のヤンとラウの潜入前の話であります
『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』をご紹介。

こちら↓


大体の映画で、続編が前作を上回るというのは非常に少ない中で、この作品は非常にグレードが高く、別の物語でありながら、一作目にうまく繋がるストーリーで、またもやゾクゾクきてしまいます。やられます。

1991年から1997年の香港が舞台。1997年というのは、香港にとって非常に重要なターニング・ポイントです。そう、香港が英国から中国に返還された年。

若いヤンが何故マフィアへの潜入捜査官になるのか、マフィアの下っ端ラウが何故警察に入るのか...
それぞれの上司・ボスとの絡みも複雑でいて、要所要所に一作目に繋がるヒントが散りばめられています。

とにかく見なけりゃハドソン!(やや懐かしい)


で、肝心の腕時計ですが、色々出てきます。
まず、DVDのパッケージの裏側には若きヤン役のショーン・ユーの腕にロレックス サブマリーナが。
こちら↓


本編開始間もなく、時計屋のショーウインドウに
はいドン!↓
 ロレックス エアキング

この時計はラウ(アンソニー・ウォン)が購入しています。
アンソニー・ウォンという若い俳優、顔立ちがアンディ・ラウ(一作目のラウ役)に似ている点も作品のグレードを上げているように思えます。

更にマフィアのボス、サムの妻マリーの腕には↓
 ロンジンですね。
「いつかいいのを選んであげる」 店主にも選んで欲しいもんです。ハイ。

更に更に、ヤンの兄ハウが所持しているのが
こちら↓
 ロレックス デイデイト
ステンレスではないですよ。ホワイトゴールドかプラチナ製。

全体的にロレックスが目立ちます。中国人好きですからねロレックス。
一作目ではヤンは腕時計を持たない設定でしたが、上のサブマリーナはどうしたのでしょう?一作目では上司から誕生日祝いにクロノスイスを貰いますが。


そして物語は最終章『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』と続きます。
この解説はまた後日。


「僕と一緒に飲茶しませんか?」が合言葉だった腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
香港大好き!吉本のブサイクなホンコンとちゃいますよ。

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