腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



暑い。寝汗ベッタリで、新陳代謝フル稼働の店主です。

ノブ君、みんゴル5おもろいよ!バーディがたくさん取れます!(笑)


で、前にもこのブログで2回ほど書いたと思うのですが、うちのHPのお問い合わせフォームで修理に関するお問い合わせを多数いただきます。
が、『時計が動かない』『リュウズの修理』『ベルト切れた』等、非常に簡潔に書かれているので大体の金額をお知らせしようにも情報が少なすぎて困ります。

まず最低限どこのブランド(メーカー)の時計かは知らせて欲しいです。
で、次にクォーツ(電池)式か機械(手巻き・自動巻き)式か。
お次に時計のタイプ。2針(時針、分針)中3針(時針、分針、秒針)、クロノグラフ(ストップウォッチ機能付き)のような多針...

中3針の国産クォーツと海外ブランドの自動巻きクロノグラフとでは一口に分解掃除と言っても金額に大きな違いがあります。

国産の軽自動車とF1のレーシングカーほどの違いが...ちょっとオーバーですが、あります。F1とまではいきませんが、ベントレーやロールスの車検とスズキアルトの車検が同じ金額なわけはありません。車の修理工場へ電話して「車検いくら?」しか言わないのと同じです。

『ベルトが切れた』ってのも結構いただきます。まず金属ブレスなのか革バンドなのかさえ判りません。金属ブレスにしてもコマとコマの間が切れているのか、バックル部分が切れたのか、時計とバンドの繋ぎ目が切れたのか、ピンが欠損しているだけなのか、コマが潰れてしまっているのか...これをメールで返事すると、読む方もウンザリするほど膨大な長文になりますよ。

ですから、お問い合わせの際には、なるべく詳しい時計の情報を下さいね。
お願いします。


本日ご紹介の修理仕上がりの時計がこちら↓
 クレドール クォーツ K18WG

東京都大田区在住のS様所有。

S様はオメガ コンステレーション、オーデマ・ピゲに続き3本目の修理をご依頼いただきました。その他、ロンジンも現在お預かりしております。ありがとうございます。

こちらのクレドール、分解掃除、電池交換、パッキン交換、防水検査しております。
文字盤上部に緑青(りょくしょう)が見られます。「綺麗にならないか」、とのことでしたが、これは文字盤交換しか方法がありませんでした。ムーブメントには緑青の影響は見られませんので、このままでも大丈夫でしょう。

S様、大事にお使い下さいませ。


学生の頃、テストの答案用紙に答えと全く関係ないことを延々と書いて、読む先生もウンザリしたのか“○”をくれたことがある腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
とにかく白紙では返さないように!(笑)

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