腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



寝室のあまりの寝苦しさに、一昨日からベッドの横の窓を少し開けて寝ていますが、今朝は6時頃に大雨の雨音で目が覚めました。

土砂降りでビックリ!

おかげで寝過ごすことなく全米オープンを見れましたが。


全然話は変わりますが、腕時計の金属ブレスのサイズ調整のご依頼をよく承ります。


お客様「サイズ調整してください」

店主「はい! 測りますので一度着けてみてください」

 腕時計を着けてもらい、何コマ外すかを測る。

店主「すぐ外しますので、お掛けになって少々お待ちください」

 人間工学に基づいた最先端の工具と技術を駆使し、コマを外す。

店主「これでいかがでしょう?一度お試しください」

 お客様が腕時計を着ける。


ここからが問題の部分。

お客様「これでいいのかな?どうですか?」


...何故質問を質問で返す?

“これでいいですか?”とこちらが先に聞いているのに、“どうですか?”と言われても...

時計のブレスのサイズはお客様一人一人の好みの問題。
ピチピチにきついほうが好きと言う方もいらっしゃれば、ダラダラに緩い方が好みと言う方もいらっしゃる。

人差し指が1本入るくらいが標準とされるので、こっちはそれを目安に適正なコマを外しているわけで。

それを「どうですか?」と聞かれても「お客様の感じからすると、もう少し緩い方が」とも言えない。

10人中7~8人は「どうですか?」と聞き返してくる。

その時には間髪入れずキッパリこう答えるようにしている。


 「好みの問題です!」


と、ここまでブログを書いたところで、このネタ前にも書いたなぁ、と思い出したが、今さら消して違うネタ書くのも面倒臭いので知らん顔して話を進めることにする。

で、こっちが「好みの問題です!」と言うと、これまた殆どのお客様が

「じゃぁ、これでいいです」と言う。

何それ?(笑)


時計ブレスのサイズ調整はキチンとした工具とそれなりのコツがあれば2分とかからない。

中には「サイズ調節お願いします。何時間くらいかかりますか?」と言われることも。

普通、時計屋さんで腕時計を買ったら、店員さんがその場でブレスのサイズ調整をしてくれる。

時計を買って、サイズ調整に何時間も待たされないでしょう。
今どきズボンのすそ上げでも15分も待てばしてくれる。

お客様「えぇ~っ!もうできたの!?」

当たり前です。
こちとら、毎日色んな時計のコマを付けたり外したり、そんなことばっかりしてるんです。
サイズ調整程度のこと、すぐできなくてどうする?

ここは腕時計サイズ調整専門店トゥールビヨンですよ!
そして私は腕時計サイズ調整専門店トゥールビヨンの店主です!


何の専門店やねん!(笑)


ま、グチグチとグチってしまったが、“サイズこれでいいでかな?”って聞かれるのは“電池交換できますか?”や“時計の修理もしてるの?”の次にイラッとくるセリフです(笑)

気をつけなはれや!!


明日は夕方4時頃に閉店する予定の腕時計修理専門店トゥールビヨン
何故かって?
それは次回の講釈で。

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