腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



今日から3月。

もう3月。

弥生です。

2月は日数が少ないとはいえ、アッと言う間だったような気がします。


腕時計のカレンダー、29日になってませんか?


「腕時計のカレンダー(日付け)の変え方を知らない」って人、結構いらっしゃるようです。
特に女性の方。

カレンダーが付いている腕時計の殆どのモデルはリュウズを引いて日付けの変更を行います。

一部特殊な場合がありますが、大概のモデルはリュウズが2段式に引き出せる仕組みになっていて、1段だけ引くと日付けが変わります。
そして2段目まで引くと針がグルグル回って時間を合わせることができます。

この“1段だけ引き出す”ってのを知らないようでして。


中にはリュウズを押し込むだけでカレンダーが変わるモデルや、逆に引っ張るだけで変わるモデルなど色々あります。

ちょっと古いモデルなどはカレンダーのクイックチェンジ機能が付いていないものもありますので、そういう場合は針をグリグリ回して日付けを変えるしか方法はありません。


日付けを変えるときの注意点ですが、夜の8時頃から明け方の4時の間は日付けの変更は行わないで下さい。

内部機械の輪列が日付けを変更する準備に入るのが夜の8時頃からです。
で、徐々に歯車が噛み合って夜中の12時(0時)に日付けが変わり、朝の4時に歯車が離れていきます。
この0時を挟んだ前後4時間の間に無理やり日付けを変更させると歯車を傷める恐れがあるので、日付け変更はこの“魔の8時間”以外に行うようにしてください。


おっと、今日は真面目な時計の話ですな。

ま、月に1度くらいはこういう内容の日もあっていいのではないかと...


では、特に面白い話に発展しないまま修理品のご紹介。
こちら↓
 タグ・ホイヤー リンク Ref.WT5110-0 自動巻

大阪府松原市在住のI様所有。
分解掃除、テンプ調整、パッキン交換、防水検査を行いました。

タグのS/el(セル)シリーズの後継モデルとして2000年から発売が開始された“LINK”。
長年使用していると金属ブレスの駒がバラバラになるというS/elの欠点を見事にカバーしたブレス構造になって、更にハードなスポーツシーンにも適応。

I様大事にお使い下さいませ。


映画の日なので何か観に行きたいが、特に観たい映画がない腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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