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交流

『ワニのおじいさんのたからもの』と『桃太郎』

2011-11-27 19:29:00 | 担任雑記
11月27日(日)

先日、国語で『わにのおじいさんのたからもの』(作・かわさきひろし)という単元が終わった。
 帽子をかぶって、角を隠している鬼の子が、ある日、川沿いで年老いたワニに出会う。初めは呼びかけてもじっとして動かないので、死んでいるのかと思って、ホオの木の葉をかき集め、身体にかけてあげているうちに、身体が温まったワニには目覚める。 鬼の子と話すうちに、ワニは鬼の子の純粋で優しい気持ち、礼儀正しさを気に入り、何より、『たからもの』というものを見たことも聞いたこともないと真顔で言う鬼の子に、命がけで守り隠してきた自分のたからものを託そうとする。
 果たして、ワニのおじいさんから宝のありかを知らされた鬼の子は苦労の末、その場所にたどり着くのだが、鬼の子が見つけた宝物とは…。
ざっとそういう内容の話なのだが、この中に、この鬼の子は『桃太郎』に退治された鬼一族の末裔であるということが語られている。桃太郎に降参し、宝物をそっくり持っていかれてからというもの、鬼は『たからもの』とは縁のない生活をして来たという設定なのだ。
 そこで、最初の授業の時に、『桃太郎』の話を知っているかを聞いてみたところ、半分ぐらいの児童が、「題名は知っている」「話のあらすじはしっている」とは言っていたが、桃太郎がどこの民話か、きび団子とは何か?家来は誰誰が出てくるのか、っという話になると、いろんな民話とごっちゃになっている子が多かった。
 『桃太郎』の読み聞かせをした後、岡山県の話、瀬戸内海の倭寇の話、犬は『忠義』、猿は『知恵』、雉は『勇気』の象徴だと言うような内容の話をした。
 そうしたら、子どもたちは、
「桃太郎が持ち帰った宝物は、村から奪った宝物だけではなく、自分の目的のために、命がけで戦ってくれた『仲間』という宝物と、桃太郎が命までは取らなかったために、もう、村の人達には悪いことをしないと鬼が誓ってくれたから『平和』というたからものも持って帰って来たのだ」
というようなことを話し出した。
 私は、桃太郎の話を、小学校2年生の時に、ここまで深く読んでいただろうか。あどけなく、♪も~もたろさん、ももたろさん、おこしにつけたきびだんご~ ひとつわたしにくださいな~とか歌いながら、なぜ、家来が犬とか猿とか雉なのか疑いもせずにただのおとぎ話として覚えていただけだった。『仲間』とか、『平和』が、どんな金銀財宝よりもかけがえのない宝物だと言うことは、ずいぶんと大人になってから分ったような気がする。
 果たして、3組の子どもたちは、その授業の後、学級文庫や図書室に行って、『桃太郎』を読みあさり、何冊もの、いろいろな絵本や文庫で『桃太郎』の本があることをいちいち報告してくれるようになった。そのうち、岡山県に旅行して、桃や『日本一のキビ団子』をお土産に買ってくるのかしら?
 さて、肝心の『わにのおじいさんのたからもの』の方は、結局、ワニのおじいさんの埋めた宝物はなんだか分からないまま、その足元に埋まっていることを知らない鬼の子が、今まで見たことがない美しい夕焼けに脱帽するところで、このお話は終わるのである。

九九に燃える3組!

2011-11-27 18:57:00 | 担任雑記
11月26日(日) 
 
 今、算数ではかけざんをやっているのだが、とにかくみんなやる気満々だ。毎日、熱い九九の発表会をやっている。
 去年、中学校で数学を教えた時に、中1で九九が全部満足に言えない生徒が何人もいた。美術室に昼休みに呼んで特別講座を開いて教えた。小学校ではどんなふうに教えているのだろうと疑問に思っていた。
 そして、今年、実際に小学校で九九を教えて、いろいろなるほどと思った。あえて詳しくは書かないが、とにかく、全員九九が言えて、九九の仕組みを理解させた上でクラス全員を3年生に進級させるのは一筋縄ではいかない大変なことなのだということだけはわかった。
 そこで、いろいろ試行錯誤の上、クラスで九九の授業をやっているわけなのだが、私は、全員、みんなの前でその段の九九を○×1~と○×9~の往復を唱えさせ、3問抜き出し問題を出して、答えられたら合格シールを貼ることにした。
 みんなもその子が前で唱えている間は、自分の頭の中でも唱えながら、その子がちゃんと言えるかどうかを固唾を吞んで見守り、その子ができた時は大喜びし、突っかかったり、間違えたときは盛大にがっかりする。それが楽しいのか、とにかく挑戦したがり、何度でもリベンジしたがる。おさらいプリントも喜んでやる。宿題の計算カードも1日に何枚もやってくるのだ。
 何も特別なことはしていないし、教室に九九の掲示物を貼ったり、できたらご褒美をあげているわけでもない。できなかったら昼休み勉強させているわけでもない。
 みんなに応援してもらえる。残念だった時は、「ドンマイ!」と言ってもらえる。できた時はみんなが拍手をしてくれ、皆の前で、合格シールを貼ってもらえるというそれだけのことなのに、2年3組の算数の時間は熱いのだ。
 算数の時間だけではない。朝教室に入ると、私を待ち構えていたように「先生、聴いて!○の段が言えるようになったよ!」と、みんなして口々に九九を唱え出すのだ。休み時間も、「先生、問題出して~!」と、トイレまで追いかけてくる。
 そこで、「班のみんなで問題出しあって、どこの班が早く全員その段が言えるようになるか競争だね」と言ったら、言えない子にできる子たちが一生懸命に九九を教えているのだ。*(グッド)*
 さあ、この調子でいけば、12月の初めには、全員が九九を言えるようになるのも近いかも!*(チョキ)*頑張れ!3組!*(グー)*

柿の実取りをしたよ!

2011-11-27 18:21:00 | 徒然なるままに
11月23日(木)

今日は勤労感謝の日。子どもたちは、働いてくれているお父さんやお母さんに、感謝状をわたすという「ミッション」をちゃんと果たしているかな?

 午前中は、去年、*(車)*車の免許を取った妹運転練習につきあった。車に乗ったとたん、
「お姉ちゃん、ブレーキってどっちだったっけ?」
と言われ、私は背筋が凍り*(青ざめ)*、全身に力が入ってしまった。その後の2時間は、緊張と恐怖の連続だった。助手席に座った私の右足は、あるはずのないブレーキを探して、終始、空中をさまよっていた。*(汗)*
 
 午後からは、庭の柿の実取りを頑張った。何年か前に、柿の木の枝払いをして、背中ギックリを患って以来、柿の実は鳥のえさになっていた。
 今朝、近所のおじさんに、
 「お宅の柿の木にはメジロがよく来ていますね。せっかくの渋柿、鳥のえさだけではもったいないですね。」
と言われ、この木とも今年限りになるかもしれないと思い、思い切って柿の実取りをすることにしたのだ。
 やってみたら、難しけれど面白くって、1時間ぐらい夢中になって取りまくった。半分ぐらいは鳥につつかれていたり、熟しきっていたり、取り損ねて落として傷つけてしまったりで、きれいな実はあまりなかったけれど、良さげなのをお爺さんのところに届け、喜ばれた。


photo by toliton717 from OCNフォトフレンド


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バザーで太鼓をたたいたよ!

2011-11-27 17:30:00 | 徒然なるままに
11月26日(土)

 学校のバザーがあった。オープニング・セレモニーで、お祭りクラブの子ども達と太鼓を叩いた。練習不足は、掛け声でカバー。クラスの子どもたちが見に来てくれて、
「太鼓、迫力あって、先生かっこよかった!」
「『わっしょい!』って言ってスキップするところ、先生、子どもみたいだった
と、なんだか私ばかり見ていたみたいな感想だった。

 その後は、休憩所の図書室で、折り紙で独楽を作ったり、オリジナル栞作りのワークショップを手伝い、読み聞かせのボランティアをした。
以前、クラスで『おまえ、うまそうだな』(宮西達也作・絵)を読んだのだが、あのティらノザウルスが恋をする『あいしてくれてありがとう』(宮西達也作・絵)を読み聞かせているうちに、感動して涙声になってしまった。*(汗)*子ども達も、シンとなって最後まで息を詰めるようにして聞いてくれていた。
図書室のコーナーは例年になく大盛況で、図書ボランティアのお母さんたちや、他学年の子どもたちとも交流ができてとても楽しかった。