ni-tomoの日記

日々のモチベーションの源をダラダラとつづってます

シュガー&スパイス 風味絶佳

2006-09-22 16:50:16 | 映画の日

柳楽優弥クン主演・山田詠美サン原作の映画です。

子供でも大人でもない時期に、初めて本当に好きだと思える人に出会ったことによって得る喜びや悲しみ、優しさやつらさが描かれているラブ・ストーリーです。

あまり期待はしていなかったのだけど(映画と呼ぶに値する作品なのかと疑っていました・・・スイマセン)観ているうちに切なくなってポロリと落涙。

柳楽クン演じる主人公シロウの祖母役の夏木マリさんが特にステキでした。祖母って言葉が似合わない人で自分の孫に「グランマ(グランドマザーの略)」って呼ばせるアメリカかぶれな人なんです。「必需品」といって若い男を従えてオープンカーで颯爽と現れる姿はカッコイイ。で、このグランマですが様々な人生経験を積んでいるだけあって、柳楽クンに語りかける言葉がイイんですよ、グっときます。

もちろん、私が今回観賞を決めたのは柳楽クンが主演しているから、ということなんだけど、ホントに「柳楽クン在りき」で制作した映画なんだなぁ・・・と観賞後改めて思いました。とにかく柳楽クンの表情がイイ!彼の表情だけを追って撮影したのではないかと思うくらい全てのシーンで彼の表情はパーフェクトでした。演技云々ではなく、表情が素晴らしく目の演技ができる役者さんです。

社会人○年、心が廃れてきてしまった私には、沢尻エリカちゃん演じるヒロインが慶応医学部の元彼が忘れられない、というのは非常によく理解できます。現実としてガソリンスタンドでバイトの柳楽クンがいくら頑張ったところで、それこそ優しさだけでは補えないモノが世の中にはいっぱいあるのよねぇ・・・と冷静になりながらも、「こんなディオール女はキミには似合わんぞ!」と母のような視点でスクリーンの柳楽クンを見つめておりました。

「誰も知らない」「星になった少年」に続く3作目が今作。次回作に今から期待が高まるけれど、このままスクスクと成長していってくださいませ。