ni-tomoの日記

日々のモチベーションの源をダラダラとつづってます

大阪遠征①

2009-01-31 01:52:53 | 舞台観賞の日

梅田芸術劇場で『エリザベート』鑑賞。1/29ソワレ、1/30マチネです。2公演ともにトートは武田真治さん。他キャストは29が涼風・石川・浦井、30が朝海・鈴木・伊礼。武田トートを堪能するためだけの今回の大阪遠征でございます。

なんで、こんなに武田トートにハマってしまったんだ?『エリザベート』は楽曲が美しいし、ストーリーも知っていたということもあって初演から見てるけど、正直なところ一路真輝さんのシシィと井上芳雄クンのルドルフしか興味が無かったので1幕の「私だけに」、2幕の「闇が広がる」が私の中の鑑賞ポイントでした。がっ!!武田トートの演じ方はストーリーがわかりやすい、武田トートの表現は設定がわかりやすい。歌ってなくても、セリフを言ってなくても舞台上の武田トートからは目が離せなくなっちゃうんですよ。

武田トートを見るようになってからの好きなシーンは1幕の「エリザベート泣かないで」、2幕の「ママ、何処なの?」「微熱~最期のチャンス」「独立運動」。シシィを愛するがゆえの狂気じみた執着心とシシィを手に入れるためにルドルフまでも道具にする冷酷さが出ていて毎回楽しみにしてます。

武田トートの執拗な誘惑を毅然と拒絶する涼風シシィと自分らしさを守り抜こうとする朝海シシィは比べて観るとホントにおもしろい。涼風真世さんは感情豊かでとにかく強く闘争心溢れる(笑)シシィ。そして歌唱力が抜群なので武田トートとのシーンは「私が踊る時」が好きです。朝海ひかるさんは時代や環境に流されそうになりながらも自分の生き方を静かにつらぬこうとするシシィ。フランツとのデュエット「夜のボート」は朝海シシィの方が響いてきます。好みの問題だと思うんだけど私は朝海シシィの方が好き。だって武田トートが執拗に追い求めるシシィ像に近いと思うのが朝海シシィだから。「最後のダンス」「最後のチャンス」でのとまどった表情、「エリザベート泣かないで」で誘惑に屈しそうになる表情が、武田トートのエロエロパワーの魅力を引き出してると思うんですよね。「私だけに」も朝海さんの表現の方が好きです。

他にも武田トートのツボはいっぱいあって書ききれない!1幕ラストの「私だけに」の武田トートがフランツと共に生きていく決心をしたシシィを見て凄まじい嫉妬心を見せるところでしょ。それから、お約束の「闇が広がる」。私は伊礼バージョンの方が好き。サビの「やみ~がひ~ろ~が~る~」のがぶりつきステップ(笑)と「王座にすわるんっだぁっっ」は聴きどころ。

今回の大阪公演でしばらく「エリザベート」とはお別れ。初演が2000年だったから来年は10周年。記念公演とかやらないかなぁ。武田・エロトートと正統派井上芳雄のルドルフで「闇が広がる」が観たい!!