再演の度に観に行ってしまうミュージカルが『レ・ミゼラブル』。今回のお目当ては、ジャベール役の石川禅さんとコゼット役でレミゼ・カンパニーに初参加の神田沙也加ちゃん。
禅さんは、「さすが」の一言。ジャベールの思いを込めた歌声の歌詞がきちんと聴きとれるのに、感動させられる。声も劇場全体にとおっていたし、この日の主役はバルジャンの山口祐一郎さんではなく間違いなく禅さんでした。
そして神田沙也加ちゃん。沙也加ちゃんのコゼットは定番の巻毛ではなくストレートヘア。これが沙也加ちゃんにはとっても似合う。コゼットと言えば綺麗なソプラノですが、沙也加ちゃんのファルセットはなかなかでした。歌声云々より、彼女は舞台上の演技が良くて、父親への想いが溢れるラストは涙無しでは観れませんでした。沙也加ちゃんが「パパ・・・パパ・・・」とバルジャンの膝に寄り添うシーンは号泣です。
何度も再演してることからレミゼはリピーターが多い演目です。印象的なメロディーはとても心に残ります。思わず、口ずさんじゃうぐらい・・・。一幕でアンジョルラスが歌うシーンで、突如左隣から聞こえた大きすぎる鼻歌。「空耳・・・?」と自分の耳を疑ったけど、前の列の2人も同時に振り返ったくらいだから空耳ではないですね。気持ちはわかるけど、他のお客様の迷惑になることはやめましょう(笑)