今月初めにマテトートを見て、「嗚呼・・・もう1度マテトートを堪能したい・・・」との想いが募り、本日マテの東京公演楽日に行ってしまいました。
マテが見れれば、それでいい、と思っていた私に思わぬ出来事が
今日はもう1人楽日を迎えたキャストがいました。そう、ルドルフ役の平方元基クン。今回のエリザ公演は3回の観劇で3人のルドルフを見ることができたのだけど、まぁはっきり言ってルドルフへの期待はそんなに高くなくてですね。今公演に限らず、ルドルフに関しては、そこそこ歌えて、そこそこ演技ができればいいかな程度の期待値なんです。初演で井上芳雄クンを見た時の衝撃と感動を超えるルドルフは見れないだろう・・・と、いうことからなんですけど。声を聞いて「おっ?!イケるかな?!」と思っていても、トートとのデュエットナンバー「闇が広がる」でルドルフの声が聞こえなかったり、ルドルフのナンバー「僕はママの鏡だから」の「滅亡から~
」の部分で突き抜けるようなハイトーンヴォイスを期待している身としては、何度も椅子から転げ落ちそうになったことがあるので、あんまり期待しちゃいかん
という結論に至ったわけです。
しかし、しか~し今日の「闇が広がる」は初演以来の感動と言っても過言じゃない素晴らしさでした
。マテトートと平方ルドが作りだす世界に圧倒されて鳥肌が立っちゃいましたよぉ!!シシィの愛を得るためにルドルフを利用するトートのしたたかさ、トートの策略とも知らずそこに救いを求めてしまうルドルフの哀しさ、そんなルドルフを馬鹿にするかのように余裕の笑みを浮かべるトート・・・と見ごたえたっぷりの「闇が広がる」。歌声以上に2人のダンスや表情がヨカッタのぉぉっっ
。実際、暫く拍手が鳴り止まなかったもんね。
そしてそして、「僕はママの鏡だから」。平方クンならやってくれると思っていたけど「滅亡から~」を見事にクリア。音程、声量共に、ブラボ~でした
。
・・・と、平方クンの話ばかりになってしまったけど、やっぱりマテトートですよぉ。もうマテトートは見れないのね
・・・と思うと、1幕の「愛と死の輪舞」が今まで以上に刹那くなり、「最後のダンス」「エリザベート泣かないで」では、「私がシシィの代わりに黄泉の国に行くわ。連れてっておくれ。」と本気で願ってしまった
。
2幕で「私が踊る時」で素敵な手綱さばきを見せた後は、「精神病院」「マダム・ヴォルフのコレクション」ではトート閣下のお姿は暫し見れません。で、シシィの体操室で「エリザベート、待っていた・・・」とマントを脱ぎ去った瞬間、「私も待ってたぁ」と心の中で叫んでいたのは私だけではないはず。
終演の幕が降りた時に、「もう、マテトートに会えない・・・」と、観劇後こんなに哀しくなったのは久しぶり。カーテンコールで一所懸命日本語で挨拶するマテは、とっても可愛かったです
。
もう、マテトートは見れない・・・??いや、頑張れば見れるよねぇ。真治トート以来のエリザ遠征再びの予感