ni-tomoの日記

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『CHESS in Concert』

2013-12-15 00:33:29 | 舞台観賞の日

東京国際フォーラムで『CHESS in Concert』を観賞。「何か公演を見たいなぁ」と思っていた時に、この公演を知ってチケットを購入しました。ミュージカル「CHESS」のストーリーは全く知らないけど、ミュージカルのコンサートだったらドラマチックな歌がいっぱい聞けるだろうし、出演者が「安蘭けい、石井一孝、中川晃教、マテ・カマラス」ときたら、とりあえず行きたくなっちゃいますよねぇ。

この「CHESS」というミュージカル、日本では上演されていないのです。でも、ABBAのベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァースが作曲した「CHESS」のナンバーは名曲揃いでコンセプト・アルバムはアメリカ、イギリスでヒットして、コンサート版も成功しているそうで、日本初演は2012年。本来のミュージカルが上演していないのに、コンサートを先にやってしまうっていうのもスゴいけれど、それだけ魅力的な曲が多くて、楽曲だけでミュージカルの世界観が観客に伝わるってことですよね。

確かに、コンサート版でも「CHESS」のストーリーや世界観はしっかりと理解できました。チェスというボードゲームの中にソビエト連邦とアメリカといった国家レベルの政治的思惑が入り込み、チェスプレイヤーと周囲の人々の人生が翻弄されていくお話です。歌詩がわかりやすかったこと、チェスカラーの白と黒、そして赤で作られたセットや衣装が素敵だったこと、出演者の表現力が素晴らしかったことで、単純に「歌を聞かせる」というコンサートではなく、演目として成り立っていました。

そして、何が素晴らしかったって出演者の歌唱力に尽きます。安蘭けいさん、石井一孝さん、中川晃教さんの歌声にしびれました。素人が聞いても「なんて難しい曲なんだ」って思うくらいに、音の高低差は激しいしリズムも取りづらい。でもロック、ラップ、ポップス、クラシック・・・と色々な要素が入ったナンバー達はホントに素敵
特に中川アッキーの歌声には圧倒されました。アッキーの育ちの悪い(笑)孤独な天才っぷりはお見事。来年はアッキーの公演を見る機会が増えそうだなぁ。

「CHESS」のストーリーは暗くて、ハッピーな気持ちになれるものではないのだけど、このコンサートは見てヨカッタです。CD買います

*観賞中に地震があって、ちょっと怖かったぁ。国際フォーラムで観賞中の地震遭遇は2回目。ドキドキしちゃいますね。