ni-tomoの日記

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『1789 バスティーユの恋人たち』

2016-05-14 22:17:52 | 舞台観賞の日
帝国劇場で「1789 バスティーユの恋人たち」を鑑賞。
1789年といえば、フランス革命!!
世界史好きとは言えないけれど、この時代のことは「ベルサイユのばら」でしっかり勉強してます。
特にアニメで(笑)。
友人Jから「スゴい、ハマるよ。」とお勧めされた本作。半信半疑で観たわけですが、ホントにJの言ったとおりでした。

とにかく、曲が良い!!ギターの音が響くロック色が強いナンバーもあれば、美しいメロディーのバラードもあり1度鑑賞しただけで頭の中を曲が繰り返し流れるくらい、ハマりました。友人JがCDを買ったのも頷けます。
フランスのミュージカルは強烈な主人公がストーリーの核となるナンバーを何曲か披露するというタイプではなく、群像ミュージカルというか、複数名のキャラクターがそれぞれの持ち味を生かしたナンバーを歌い、出演者の誰が主人公かというよりも、観客側が「誰か」を選んで感情移入出来るような作品というイメージを持っています。
本作もそれに近く、ロナン、マリーアントワネット、オランプの誰の視点でも楽しめる作品になっていました。

キャストは男性陣の美しさ、女性陣の歌唱力に圧倒されましたよ。
出演者全員が平均点以上の歌唱力と抜群のルックスを持っているという帝劇でも滅多にお目にかかれない完成度が高いキャストが揃っていました。
ロベスピエール、ダントン、デムーランの美形トリオの破壊力は半端じゃなかった。
古川さん、上原さん(スタイルだけでなく私好みの美しい声)、渡辺さんのキラキラオーラの中で、吉野さん、岡さんの個性がスパイスのように効いてくるアルトワとペイロール。
そして、花總まりさん、神田沙也加さん、ソニンさんの3人は「これがミュージカル!!」と拍手したくなる歌声を披露。
ミュージカルが苦手な人は「セリフの合間にいきなり歌いだすからイヤ」「見てて恥ずかしくなる」なんてことを言いますが、イヤイヤ「1789」を見てから言ってください。感情の揺れや自分の思いを歌で表現するってこういうこと。
特に花總さんのマリーアントワネットは、下手すれば嫌な女で終わるところを可愛らしく不器用でプライドを持った素敵な女性として演じられていました。
オランプを自分のところから去らせ、覚悟を決めたシーンは涙無しでは見れません。
花總さんの可憐なルックスと絶対的な歌唱力、そして小池修一郎先生の演出が見事にハマり、
「フランス革命」=「ベルサイユのばら」の人達も納得の仕上がりです。

ダンスも迫力があったし、高さを使った舞台装置も斬新で素晴らしい作品でした。
再演作品以外でこんなに好みの作品に出合えたのは、ホントに久しぶり。
かなり劇場も盛り上がってましたし、再演発表も近いのでは?!と期待しちゃいます。