さて、今シーズン2回目のエリザベート鑑賞です。本日のトートはマテ・カマラス。エリザベートファンならばマテは見とかなきゃねぇ・・・と思いつつも、そうは言っても日本版ではイマイチなんじゃないの??という気持ちも正直ありつつ、友人Jと帝劇へ。
・・・本物でした
。マテこそトート
私達が見たかったトートはコレなんだよぉっっ
とJと2人で叫びましたよ。
当たり前だけどマテが日本語で歌い、日本語の台詞を話すわけで。まぁ、トートは黄泉の帝王なんだから、下々の人間の言葉が不自由だっておかしくないもんねぇ・・・とは言ってみたけれど、全くそんなこと気になりません。それくらい、マテトートはスゴいです。
マテのトートナンバーがロック調になることは知ってたけど、あんなに演技が上手で踊りまくる人だとは思ってなかったのでビックリ。先日のエリザ観賞時はキャラクターがやけに淡白に見えて、演出が変わっちゃった・・・と哀しくなっちゃったけど、演者が違うとこんなにも作品が変わるのかと思うほど、素晴らしかった。マテの影響か今日は主要キャストがやけにアグレッシブに見えました。
シシィの結婚式のシーンからマテの演技力は光っていて、どれだけトートがシシィを愛しているかということがヒシヒシと伝わってきます。「エリザベート、泣かないで」でシシィに拒絶された時に、あれほど感情的になったトートは今まで見たことがないし、「闇が広がる」からルドルフの自殺にかけてのシーンも、「時代を操っていたのはトート」と思える動きが随所に見られ、トートから目が離せず今日はルドルフの歌も踊りも全く覚えていない。今日のルドルフは古川クンで先日のルドルフより歌も踊りもイケてたと思うけど、マテのおかげで記憶が・・・
。
フランツの「悪夢」のシーンのマエストロ・トートもよかった。ナイフを指揮棒代わりにして、指揮を振るう狂気めいた姿がとにかく美しい。そして忘れちゃいけないのが、シシィの体操室のシーン。医者のふりして病気で弱ったシシィにつけこもうとするのだけど、マントを取ったら胸筋ばっちり見えるくらいの露出っぷり。あれは夜這いです(笑)。
ラストシーンのシシィとトートの抱擁とキスは「今シーズンはさっぱりし過ぎで、ホントにトートはシシィが好きなのかねぇ??」なんて思ってたけど、マテトートは違うんです。ちょっと強引な感じがキュンキュンします
。愛するシシィに自分を見てほしいけど、シシィの意思で自分を選んで欲しいという切なくもオレ様的な気持ちが見え隠れして、いいんですよぉ
。私は禅さんのフランツを見ちゃうと「シシィ、フランツが可哀想だよ
」とフランツに気持ちが傾いちゃうのだけど、マテトートならフランツには傾かない。トート側に振りきっちゃいます
。
本日のシシィは瀬奈さんで、王道の瀬奈さんとロッカーなマテとは合うとは思えないのだけど、デュエットナンバーはとてもハマってました。「私が踊る時」はお互いの歌声の個性が、トートとシシィの生き方に重なり、とってもヨカッタです
。
久しぶりにトート中心のエリザベート観賞をしちゃいました。やっぱり、トートは歌唱力より色気ですね
。あぁ、どうしよう・・・、もう1回マテ・トートが見たい
。