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補強コンクリートブロック造

2016年03月13日 | 建築学校
H27構造13(2級建築士学科試験問題)

補強コンクリートブロック造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 耐力壁の中心線によって囲まれた部分の水平投影面積は、床及び屋根が鉄筋コンクリート造であったので、50㎡とした。
2. 耐力壁の端部及び隅各部を、場所打コンクリートによって形成する構造とした。
3. 耐力壁の水平支点間距離(耐力壁に直交して接合する二つの隣り合う耐力壁等の間隔)が8mであったので、耐力壁の厚さを、15㎝とした。
4. 床面積が100㎡の平屋建の建築物において、張り間方向の耐力壁の長さの合計を20mとした。
5. 耐力壁の端部において、横筋に用いた異形鉄筋(D13)は、直交する耐力壁の内部に定着させ、その定着長さを520㎜とした。


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●建築基準法の壁量計算
http://www.house-support.net/seinou/hekiryou.htm


1,建物の規模に応じて、耐力壁が必要です。

横からかかる、地震時に発生する水平力(地震力) 及び 台風時に発生する水平力(風圧力)に建物が耐えられるように、建物の床面積(地震力) 及び 外壁の見付面積の大きさ(風圧力)に応じて耐力壁が必要です。
地震力と風圧力の、それぞれに必要な壁量の多い方(安全側)の壁量が必要です。


2,壁倍率で、必要壁量以上を確保。

1,にて、計算した必要壁量は、壁の強さを1(壁倍率1.0)としての必要な壁の量です。壁に筋かいや合板を貼ることで、壁の強さを増すことができ、その強さを建築基準法で0.5倍率から最高5.0倍率までの間で定められています。耐震性を確保するために、耐力壁(筋かいや合板貼り等)を設け、地震力や風圧力から求められた必要な壁量以上を確保するようにします。 また必要壁量以上に耐力壁を設けることで耐震性のアップにつながります。






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(正解)3
耐力壁の厚さ15㎝以上、かつ、耐力壁の水平支点間距離の1/50以上が必要である。800/50=16cm以上とする。
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