田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

全ては、ここから始まった!

2009-12-10 18:55:26 | 田園ものがたり
昔、日本シリーズの終わった後のプロ野球 ・・・
主な話題は、大型トレードでした ・・・

苦戦しながら、京都で料理勉強をしていたヒゲに、電話が掛かった。
「 もう、そろそろ帰郷せんかい? 」  田園の社長 ( 父親 ) からです。

まだ昭和の色濃い11月に、熊本に戻って来ました。
そして、荷解きをする間もなく、調理場に組み入れられます。
その頃の栄通り・田園は、調理場に6人の男性板場。 
昼~夕 = 3人 、 夕~深夜 = 3人というシステム。

次の月 (12月)、昼~夕の番だったヒゲは、ママの弟妹達と飲み会を。
6:30に田園を出て、銀杏通りに向かいました。
そうしたら、訪ねた5軒の店、全て忘年会の予約でいっぱいだったのです(!)。
同じ時間、我が店の田園では、1人の予約も入ってないというのに (!?)
捜し歩いた挙句、福岡資本の “ 五右衛門 ” という処に、やっと席を取れて、
飲みながら考えました。
我が店はボウズ (〇客) 、 他所は予約でいっぱい。
これが今の熊本に於ける、ウチの立場なんだなァと理解しながら ・・・

そして、そんな店の地位を思い知らされた次の月、社長から呼び出されます。
「 どぎゃんかい? 」
「 まーだ、戻って2カ月も経っとらんし、まだまだこれからです。 」
「 ウン、そんならもう良かろ? お前がやってみい! 」
「 エーッ ?? 」

6人の板場をクビにして、ヒゲ1人で、その仕事をしろという訳です。
6対1の大トレード !!
「 いくら仕事が出来るといっても、それは無理ですよ。 」
「 イヤ、もうそれしか栄通り田園は、生き残れんとバイ (!?) 」
いやも、否もありませんでした。
                          
ヒゲはいきなり、墜落途中の飛行機のパイロットに、無理やりされた様なものです。
しかし店は、高額給料板場6人分の人件費が落とされ、軽くなりました。
飛行機は、墜落をギリギリ免れて、地面スレスレを飛びながら助かったのです。

               

京都から戻って2ヶ月余、右も左も解からぬ熊本で、いきなりのパイロット交代劇。
「 操縦桿はどれだ?? 」
ヒゲのバタバタの大苦労は、こうして始まったのでございます ・・・・
コメント (1)
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