田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

メビウスの輪 ~ 同級生

2009-12-17 12:35:38 | 田園ものがたり
中学に入ってから、取って付けた様に勉強を始めたヒゲ。
しかし、遅れを取り戻すのは、容易な事ではありません。
休み時間も、机にしがみつくしかありませんでした。
                                
一方、それは、ちょうどいいイジメの対象にもなりました。
悪ガキが近寄って、 「 オーイ、一緒に遊ぼうぜ! 」 と言いながら、
本を取り上げようとします。
と、その時 ・・・
「 オイ、ヌシどん (お前達) な、何ば悪かコツばしよっとかい! 」 と
助けが入りました。
U野君です。
当時、“ 泣く子も黙る藤園中学・柔道部 ” の部員。
悪童達は、クモの子を散らすように逃げ出しました。
  《 あの有名な 『 山下 』 は、U野君の後輩です。》 
U野君達のガードのお蔭で、勉強も進みました。
入学時のどん底500番台から、試験の度に100番ずつ飛び越えて、最後の期末テスト ・・・
一人毎に成績表を渡す担任のO野先生が、ヒゲの所で止まった。
「 でかした! お前が出世頭、登り龍だ! 」 と褒め言葉を。
とうとう、二桁に仲間入りしたのだ。

時は流れ ・・・ 西銀座の田園、3年目ぐらい ・・・
「 いらっしゃいませ! アラーッ!? 」 あの懐かしいU野君が入って来たのです。
「 なんや? ココはじゅんが (自分が=君が) しよっとや? 」
「 そうたい。 1人や? 」
「 いや違う。 何か、金○先生の会のありよるど? 」
「 あァ、それなら、一番奥の部屋たい。 」

酒・肴すべてヒゲ任せの、会費5000円で毎月開催の会。
今日の趣向は 『 塩 』
                   
当時、専売制の塩しかない時代。 そんな中、やっと手に入れた天然物!
天草や静岡の “ 会員制 ” の天然塩等を、回転盆に並べたものを提供。

やがて、ヒゲも参加します。
U野君 「 金○さんとの付き合いは、長かつや? 
      けっこう “ こだわり ” ば持っ取らすどが。 」
ヒゲ  「 その通りね。
      そるが、何か気に入って貰って、上客の常連さんになって頂いたタイ。 (笑) 」
佐○建設の支店長もK専務も、みんな御機嫌、ゴキゲンで、宴は延々と ・・・
7時から始まった会は、何と12時をはるかに過ぎるまで続いたので御座いました。



コメント
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