懲りないカァちゃんは、名人に成れるか？

バルコニーに青い物が在ると、ささやかに嬉しい。
コンクリーで固められた面だけだと、特に夏は暑苦しく感じる。

そんな我が家に、何時もよりデカイ箱の宅配便が届きました。
カァちゃんは、ルンルン模様で、そーっと包みを解いています。
ナンと、山椒の苗木です。
茎が一本だけですが、なーに直ぐ芽が出るさ。
少しづつ採って、料理に付けましょう。
そんな想いで、二週、三週と待つけど、茎には何の変化もありませんでした。
そして、二ヶ月経って、鉢の茎は立ち枯れておりました。
一枚の木の芽も見る事なく、カァちゃんは憮然と鉢を片付けたのでした。
その時のもう一本は、金柑の苗木。
葉は良く茂って、コレならカァちゃんでも大丈夫でしょう。
「　来年、キンカンを食べさせてあげるネ　」　と言っていましたが、
葉はだんだん落ちていきました。
だが、このキンカンは見捨てることなく大事そうに面倒みていました。

そして、ある朝　・・・
喜び勇んでの報告は、　「　キンカンの芽が出た～　」
それも、花芽が付いてるようだ。　「　１０個位生るかもよ！　」
ところが、親父の不幸で手が回らなかった時期と雨に祟られたのが原因か、
はたまた、全滅！！
嘆き悲しむカァちゃんでしたが、これで懲りるお方ではありません。
メゲる事なく、近所の農園屋さんから苗物を買ってきました。

去年はニガウリだったから、今年は華やかにだそうで。
朝顔と夕顔をプランターに植え、ツル用の棚をセットしました。
準備は万全？
しかし、夕顔は一週間で全滅。
朝顔は何とか踏みとどまり、ツルを伸ばしました。
　　　　
　　　　　　　　　
全滅した夕顔の代わりに、今度は胡瓜の苗を三個買ってきたカァちゃん。
ヒゲに、毎日、モロキュウを食べさせようとの算段でしょうか。
しかし、コレも長雨が祟ったのか（？）、１０日で二苗がパアになりました。
しくじってばかりではありません。　　（笑）
貰い物の、芽の出た唐芋を鉢植えすると、なんツルが伸びて、枯れ木も山のにぎわい？

ヒゲがリハビリに通う度に、二人して感心して眺める花があります。
マンションの隣にある居酒屋さんのハイビスカスです。
次から次へと鮮やかに開いて、眼を楽しませてくれるのです。
これに刺激を受けたカァちゃん、ハイビスカスの苗を買って来ました。
花芽が幾つも付いています。
これなら、我が家でも直ぐに開花してくれるかと、楽しみにしていると、
蕾のまま、黄色くなって落ちてしまいました。
そんな時に、長男から送信された写真。
　　　　　　
玄関で見事に咲いたハイビスカスが、孫より気になるカァちゃん。
ネットで、育て方を勉強です。
その熱心さが功をなしたのか、何とか持ち直した我が家のハイビスカス。
苗が小さいので、花も小ぶりですが、黄色い花がヒゲを喜ばせます。
　　
　　　　　　

カァちゃんの叔父さんは、プロ級な盆栽マニア。
手入れが必要な奴は、欲しくても貰え得ません。
「　これなら、放っといてもよか！　」　と分けて貰ったソテツ。
見事に、主役を演じています。
ひとつでもこんな豪華なのが在ると、バルコニーが晴れてきます。
　　　　　　　　　
いつの日か、苗の定植率が二割増し（？）になることを願ってるヒゲです。

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