7/8 (火曜日) 朝早く、電話が鳴った。 S病院からだ。
父親の状態が、急変したとの連絡です。
とりあえず、カァちゃんだけが病院に駆けつける事に。
病院は、自宅の直ぐ近くなのです。
しばらくして、状況報告に帰って来ました。
下がっていた血圧を上げる為に点滴して、酸素マスクをセットしてあると。
何とか小康を保っているらしい。
東京に居る長男始め、あちこちへの連絡の携帯電話が休みなく使われる。
合間には、着信音が鳴り響く。
ヒゲは、11時に予約していたリハビリに行けそうだ。 同じ病院だから。
七夕の笹飾りが病室の入り口に在り、その向こうに父親のベッドがある。
点滴や酸素器が着けられ、痛々しい。
十数時間前には、カァちゃんとヒラメ刺しを肴に一杯飲んだというのに。
妹も見舞いに来てくれ、娘は孫と一緒に来た。
カァちゃんの予想では、明日までは難しいだろうと。
後の事を考えて、ヒゲには休養するようにと、自宅へ帰される。
父親を見ていてくれる人がいる間に、段取りをしておこうと、カァちゃんは大変だ。
夜は、病院に泊まるつもりのようだ。
点滴の効果が出たのか、眼も開いて手も動き始めた。
声掛けにも反応したのだが、体力の低下はどうしようもなく、呼吸がだんだん落ちていくと、
報告を受ける。
夕方を迎え、再び電話。
今度は、危篤を知らされる。
長男は、間に合うか?
病室にたどり着いた時には、もう、手が少し冷たくなっていた。
霊安室と云う所に移動後、手配の葬祭場の車で病院を後に。
主治医を始め、病院スタッフ大勢に見送られながら。
ヒゲは、追従する車の中で考えた。
そうか、今からの葬儀の手続きに、俺は喪主として立ち会うのか?
初めての慣れない運営に、上手く出来るのか?
体力も含め不安がよぎって、気が重くなるようだ。
母親の時は、父が居たので逃れたのだった。
まるで、伊丹映画 『 お葬式 』 の主人公みたいだ。 (笑)
車を降りる時は、少し風が強くなっていた。
母親の時に、お世話になった葬祭場だ。
部屋で休んでいたら、直ぐに係員が訪ねてきた。
ほら、大村崑やら片平なぎさの出演する、石原葬儀社みたいに、一級葬祭デレクター(?)が、
カタログ拡げて説明して、客がチョイスしていくのが手順。
しかし、打ち合わせは、なんでもない冒頭から紛糾していきます。
それは、 通夜 ・ 本葬の日程決めを巡ってでした。
なにしろ、50年に一度あるかの最凶の台風が、九州を目指していたからです。
~~~ 続く ~~~
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父親の状態が、急変したとの連絡です。
とりあえず、カァちゃんだけが病院に駆けつける事に。
病院は、自宅の直ぐ近くなのです。
しばらくして、状況報告に帰って来ました。
下がっていた血圧を上げる為に点滴して、酸素マスクをセットしてあると。
何とか小康を保っているらしい。
東京に居る長男始め、あちこちへの連絡の携帯電話が休みなく使われる。
合間には、着信音が鳴り響く。
ヒゲは、11時に予約していたリハビリに行けそうだ。 同じ病院だから。
七夕の笹飾りが病室の入り口に在り、その向こうに父親のベッドがある。
点滴や酸素器が着けられ、痛々しい。
十数時間前には、カァちゃんとヒラメ刺しを肴に一杯飲んだというのに。
妹も見舞いに来てくれ、娘は孫と一緒に来た。
カァちゃんの予想では、明日までは難しいだろうと。
後の事を考えて、ヒゲには休養するようにと、自宅へ帰される。
父親を見ていてくれる人がいる間に、段取りをしておこうと、カァちゃんは大変だ。
夜は、病院に泊まるつもりのようだ。
点滴の効果が出たのか、眼も開いて手も動き始めた。
声掛けにも反応したのだが、体力の低下はどうしようもなく、呼吸がだんだん落ちていくと、
報告を受ける。
夕方を迎え、再び電話。
今度は、危篤を知らされる。
長男は、間に合うか?
病室にたどり着いた時には、もう、手が少し冷たくなっていた。
霊安室と云う所に移動後、手配の葬祭場の車で病院を後に。
主治医を始め、病院スタッフ大勢に見送られながら。
ヒゲは、追従する車の中で考えた。
そうか、今からの葬儀の手続きに、俺は喪主として立ち会うのか?
初めての慣れない運営に、上手く出来るのか?
体力も含め不安がよぎって、気が重くなるようだ。
母親の時は、父が居たので逃れたのだった。
まるで、伊丹映画 『 お葬式 』 の主人公みたいだ。 (笑)
車を降りる時は、少し風が強くなっていた。
母親の時に、お世話になった葬祭場だ。
部屋で休んでいたら、直ぐに係員が訪ねてきた。
ほら、大村崑やら片平なぎさの出演する、石原葬儀社みたいに、一級葬祭デレクター(?)が、
カタログ拡げて説明して、客がチョイスしていくのが手順。
しかし、打ち合わせは、なんでもない冒頭から紛糾していきます。
それは、 通夜 ・ 本葬の日程決めを巡ってでした。
なにしろ、50年に一度あるかの最凶の台風が、九州を目指していたからです。
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