田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

チャンポン食べたか~バンドと将棋

2015-08-23 18:58:49 | ヒゲの盤上の世界
NHKで放映のドラマ 『 チャンポン食べたか 』
さだまさしさんの自伝的小説のドラマです。
ほとんど、ヒゲと“ 同世代的な背景 ”が楽しくて、つい観ていました。
さて、そのドラマでの昭和40年代の話し。
高校生の主人公が、音楽コンテスト参加の許可を貰いに行くシーン。
生徒指導の教師から、逆に大目玉。
『 ギター&バンド 』 と云うだけで、不良共のたまり場と認識されていた時代です。
倫理的に、止むを得ません。
                     
さて、同じく昭和40年代の熊本。
高校生のヒゲは、意を決して席を立ち、教室を出ます。
姜尚中くん達が、真面目に受験勉強しているクラスの横を抜けて、教員の部屋に。
そして、浅黒い顔の生徒指導の教師の前に立った。
一枚の用紙を提出しながら、ヒゲは言った。
「 先生、必ず優勝して戻って来ます。ぜひ、参加の許可をお願いします。 」
それは、昭和薬科大の主催による、全国高校将棋選手権の個人と団体の申し込み書でした。
一瞥(べつ)した浅黒は、 「 ナニッ? 」 とヒゲを睨みつけました。
「 将棋だと? あのチンチロリン賭博の将棋大会に、本黌の名前で出場するだと! (怒)」
スッポンみたいに、浅黒の首は伸び上がります。
血の気が頭に昇り、浅黒い顔は赤く成りました。
「 ならん、ならん、そんな大会に出場するなんて、もってのほかである。 」
烈火のごとく真っ赤になった教員が、まるでサンドバッグみたいに、ヒゲを説教し続けます。
    
まあ、浅黒の言うのも、分からんでもありません。
その頃の熊本市の将棋界。
銀行員は囲碁を打ち、ヤクザは将棋を指すと云われた時代。
例えば、市内にあったM将棋道場。
対局者は、お互いに一升瓶を横に据えて、時々、湯呑みに酒を補充しながらの熱戦。
決着がつくと、将棋盤の上に札束が飛び交います。 スゲー!?、ことです。
まるで、鉄火場の雰囲気です。
映画 『 王将 』 より、暗い世界です。
そんなイメージを、アサグロ教師が持っていたとしても、むべなるかなでした。
こんな世界のトーナメントに、自分の学校の生徒を送ることは出来ない。
なるほど、理解は出来ます。

こうして一も二もなく、ヒゲの申し出は却下。
S黌は、当時非常に少なかった文化系の “ 日本一 ” を逃すことに。
「 クソッ、こんなわからずやのボロ学校! 惜しくもないわ。 」 
ヒゲが、母校として愛着を持たなくなったのは、言うまでもありません。
   ≪ 当時の仲間たち~上段右端がヒゲ ≫
さだまさしのバンド、ヒゲの将棋。
当時の日本では、そんなモノでした。
今や、バンドマンや将棋指しは、花形職業。
そんな世相を見たら、アサグロ教師は何と思うでしょうか。

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