酒と料理

両親と愛猫の合同法要後の会食場所を決めるのに困った。
お寺さんでの読経・墓参りと移動した後なので、ヒゲはお疲れ状態になっている。
長く座れる椅子があるか？
ゴジラ孫がお利口出来るスペースがあるか？
長い検討の末、新町の料亭・新茶屋に決まった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
前菜なのか？　三珍が並べてあって、大酒呑みの片山家にはありがたい。
和え物に見えたのは、鮎うるか。
和え物に見まがう程タップリだが、もったいない。
袋詰めの白子＆真子うるかで、味の素（？）が効いているのが難だが、けっして安くはないのだ。
後の二つは、中国産（？）ビン詰めの姫じゅんさいとイチジクの練りごまソース。
ヒゲの苦手な挨拶の後、両親への献杯で宴は始まった。

燗付けのお銚子が次々と空になる。
片山家の飲み方には、居酒屋風な二合徳利が似合うのだ。　(笑)　
月見豆腐と四色あられ野菜の薄葛仕立て吸い物に木の芽添え。
料理屋のこういうのが好きだ。
造りは、透かしの器に、マグロ・平目・車海老。
ヒゲ的には、この三品あれば、１時間飲むのに世話ナシなんだが。
今日は、供応役なんで、そんな訳にもいかない。
女将さんからのサービスで、ゴジラ孫は、４歳でのワインデビューにご満悦！！
実際は、ノンアルコールの葡萄ジュース。
判っているみたいで、酔っぱらった演技にセリフまで。
　　　　　　　　　　　　　　　

途中で、　『　浦霞・禅　』　をボトルで登場させた。
店でも愛用した酒で、久し振りの再会が嬉しい。
星野真理似の美人が、チロリに移してサービングしてくれる。
あーっ、以前よりずっと美味しくなっている。
吟醸香が前よりはっきりしている。
しかし、なんて残念な事でしょう。
前より遥かに美味しくなっているのに、何故だろう？
例えが、適切か分かりませんが、こうです。
元カノとばったり出会ったとします。
元カノは、昔よりずっと綺麗になってます。　
嬉しい！
しかし、お化粧はべったりと厚く塗られて、香水もタップリです。
前より綺麗だから良いじゃあないか？
でも、男心は微妙です。
あんなさらりと飲めた純米吟醸が、今や付け香のように鼻につく。
お前もか、浦霞・禅。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～　　つづく　　～～～
　　　　　　　
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