田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

爺達のピタゴラスイッチ

2015-08-03 19:31:24 | ヒゲの毒舌
ゴジラ孫のお気に入りテレビ番組に 『 ピタゴラスイッチ 』 と云うのがあります。
或る日の放送は、滑車・ロープ・シーソー等が配置された中で、球体が次々と動いていくもので、
なかなか楽しめる仕掛けでした。
                     
又、別のTV番組では、ドミノを使って並べる番組がありました。
お笑いタレントが、面白おかしくドミノ倒しに興じるヤツです。
         
昭和30年代の熊本 ・・・ まーだ、ドミノ牌どころではない時代。
しかし、お粗末だった将棋の駒も、若干は良いのが出てきた頃です。
すると、良くなった駒で楽しむのが、遊びの達人の小学生ヒゲ達。
本将棋の相手が来る迄は、ひとり遊びに、『 将棋倒し 』 を練習します。
先ずは、歩兵をストレート・ラインで倒しましょう。
五角形の駒の底辺、粗末な駒だからきちんと底が平らにカットされて無いのも混ざっています。
だから、必ずしも真っ直ぐには立たない事も。
若干傾いて立つのはご愛敬。
当然一個一個、駒の傾きを確認しないと、途中で将棋倒しが止まることも。
コレが巧くいったら、次は歩兵のカーブ・ラインの練習ですネ。
曲がる所の、詰め具合いと開き具合いのバランス、これに先ほどの駒の傾斜を考慮しないといけない。
小学生には、なかなかの難事業(?)です。
何度も失敗を重ねると、何となくコツが分かってくるのでした。

次は、大駒と歩兵の合同ライン。
駒の質量差で、倒し倒されの相関関係が微妙です。
小学生には難題のテーマをこなして、いよいよ全駒使用にトライ。
ストレートは、まあまあ。 今度は、二股コースに挑みます。 これがむつかしい。
二つに分かれるポイントに王将を置いて、上手い具合いに次の二枚の歩兵にバトンを託すのです。
ところがどっこい、そう簡単ではない。
二股かけるのは、石田純一ほどの迷人でないと、たやすく出来ない事を小学生男子は理解したのです。(笑)

何度も失敗して、やっとこさ二股のカーブ・ラインが出来る様になって、
いよいよスタートスイッチの設置です。
最初の駒倒しを指でするのは、小学生の美学に反します。
ヒゲは、近くの空き地で30センチほどの水道管を拾ってきました。
水道管の傾きを考察して、いよいよビー玉を挿入します。
水道管の出口から飛び出したビー玉は、スルスルと最初のポイントに真っしぐら。
ぎりぎりの力圧で、標的の駒がパタリと倒れると、次々と連鎖反応が起きます。
二股ポイントでは少々もたつきながらもクリアして、全駒が倒れたのでした。
ヤッター!
脳内にアドレナリンが分泌された瞬間です。

こんな風に、日本のボーイズは、木材とのふれあい・相対的な質量差の力学を理解する事に。
こうして、最初の工学に目覚めていったのでした。
触れなば倒れるドミノ倒しでなく、綿密な計算と経験が必要な将棋倒し。
現代日本の少年にもヤラせたいものです。

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