田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ヒゲといだてん

2019-02-25 16:50:03 | ヒゲの毒舌
ゴジラ孫のトコトコした走りを見ていると、小学生時代の自分を思い出す。
当時のヒゲは、徒競走はいつもお決まりのドベコス。
逆上がり無理・棒登り不可・うんていは二手目で落下・ボール投げは地面直撃。
経がにぶいので、「 ウンシンニブ(現在は、ウンチと言うらしい?) 」 と、
からかわれていたヒゲ小学生。
当然、体育の成績は  です。

そんなヒゲが、小学5年生になると習字の時間が加わります。
ところが、ヒゲは習字道具を持ってくるのを忘れてます。
すると、T野先生が指示します。 
   「 直ぐに、走って取って来なさい! 」
ヒゲは直ぐに校庭に飛び出し、その遅い足で駆けて(?)行きます。 (笑)
                   
校門の所では、ちょっと迷います。
右の道を上ると熊本城の脇に、左の道を行くと上通りに出ます。
道すがら、眺める通りの活気に触れるのが楽しい。
            
我が家に着いても、直ぐにUターン。 だって、習字道具はないのですから。
小学校に戻る頃には、習字の時間は終わっています。
走って取りに帰るのは、懲罰の意味合いでしかありません。
まぁ、当時の50人教室では、そんなモンだったんでしょう。

そんな罰ランニングを、週に二回ほどやらされてたヒゲも、どうにか中学生に。
そして、藤園中学一年の時、マラソン(?)の記録会が行なわれました。
スタートと同時に、ヒゲはドベコス(最後尾)に。
まぁ、いつものことですから、慣れたもんです。 (笑)

やがて京町に通じる橋の下をくぐる頃、前にヨタヨタと歩むグループが見えます。
息も絶え絶えの連中を ヒゲは次々と追い抜いて行くのです。
 「 ナ、ナ、なんて快感なんだ! 追い抜く度に、ゾクゾクするゾー! 」
初めて味わう興奮に、驚くヒゲでした。
そうして走っているうちに、今の伝統工芸館の辺りへ。
又、ランナーを抜いてカーブを回ると、視界が開けてきました。
すると、ナント、その先には誰も走っていないではありませんか!
              
万年ドベコス少年ヒゲが、生まれて初めてトップになった瞬間でした。
  「 なんて気持ちイイのか! 栄光の晴れ舞台とは、この事か!! 」
初めて、No.1の経験をしたのです。
トップでテープを切るヒゲを見て、首を傾げる体育の教師。
                
そう!
イダテン・金栗が、しょっちゅう「スースーハアハアー」で走っていたのと同じ様な事が、
ヒゲの毎度の懲罰ランニングでも、効果が出ていたんでしょう?
皮肉なことで、長距離走のトレーニングになっていたとは!
世の中、何が幸いするか?
中学一年生で、実感したヒゲでした。 (笑)
                    

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