田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへの誘い〜冷エビ②

2020-06-11 18:15:58 | よもやま話・料理編
さぁて、エビの殻剥きは、させて貰えるようになったヒゲ。
しかし、京都では、包丁は、まだ持たせて貰えません。
ボウズ供に許されるのは、今どきの言葉で云う “エアーホウチョウ” ですネ。
エアーギターみたいに、実物(ギターや包丁)を持たずに練習するのです。
右手を開いて包丁の重さを感じ、重心を探してグリップする。
小指に圧をかけて、動かしながらイメージします。
新潟県の西蒲原から来たボンさん達も、エアー包丁の練習をマメにしています。

やがて、谷さんからお声がかかります。
出刃を使って、冷エビの背ワタを取る作業です。
ヒゲ達ボンさんは、やっと包丁が使えると思い、嬉々としながら向かいます。
殻を剥いた後、背ワタを取る作業に!
エビは、の字に曲がっていますよね。
          
ヒゲ達はそのラインに沿って、出刃をカールさせながら背ワタを取っていました。
もちろん、自然な動きだから、何の疑いもなくです?
すると、直ぐに怒声が届きます。
「 お前ら! なにやっとるネン! こんなモンな~・・・ 」 と言いながら、
谷さんの左手はエビを縦に置き、同時に右手の出刃で背を押します。
と、海老は真っ直ぐに!
そのまま出刃に力を加えると、いっぺんに背が開きます。
なるほどガテン!!
これなら、出刃をカールさせる必要がない。
開くや否や、出刃が黒い背ワタをこ削ぎ落とすのです。
           
ヒゲ達三人はガッテンして、実物の出刃を手にします。
背ワタを抜き終わった海老を、立て塩(海水程度の塩水)で揉み洗いします。
すると、灰色がかったアクみたいに水が濁ります。
なんて、汚れているんだ!?
その海老を、もう一度真水ですすいだ後、フキンで水気を取ったら終わりです。

                       ~~~ つづく ~~~

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コメント (2)
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