田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

救世主〜地酒&寒梅

2020-10-08 18:47:22 | 田園ものがたり
さて前ブログで、 『 鬼殺し 』 という恐ろしい名前の日本酒が
首都圏でも知られるようになったと書きました。
まぁそうは言っても、東京のビジネスマンからすると、ネーミングだけの
“ キワ物扱い的 ” なイメージでした。
ちょっと癖がある、個性的な地方のお酒みたいな。
「 たまには、飲んでみるか~!? 」 的なものでしょうか。

やがて、東京のビジネスマンが、新潟に出張する機会が増えてきました。
一泊して、初めて新潟の地酒を口にすると ・・・
「 なんだ! この酒は? 」 
「 水みたいに、喉の奥に落ちて行くじゃないか~ 」

普段飲んでいる、口の中に絡みつく様に旨いナショナル・ブランド酒とは
まるで違う。
甘くて美味しいCM酒とは、真逆(!)の水みたいにいつまで飲み続けられる酒。
この黄色いラベルの酒はなんだ?
更に、他の新潟の酒を試すと、いろんなタイプの淡麗辛口の酒が無数に。
こうして、本当の地酒ブームが沸き起こりました。
                       
少し遅れた熊本市の田園でも、やっとこさ手に入れた黄色いラベルの酒を試飲。
「 この酒の何が美味いのだ? 」 首をひねるヒゲ。
三合目を飲み始めて気付きます。
いつまでも飲み呆けられるから、酒呑みには天国みたいな日本酒なんだ!?

そうして、空になった一升瓶 ・・・ もったいないからと、ヒゲが思い付いた。
店の入り口に在るショーケース ・・・ ほら、銀丁食堂なんかにも、蝋細工の
料理模型が展示してあったでしょう。
そのガラスケースの端に、戯れにその空瓶を置いた。
     
すると、その夜、さっそく客が訪ねて来ました。
古びた店舗を訝しげに見渡しながら、男はたずねた。
「 まさかとは思いますが、こ…此処には、越乃寒梅を置いて在りますかネ? 」

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コメント (3)
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