梶川殿は何処に？

此処は、愛知県の十四山中学校。
教室に居たひとりの中学生が、少年Aから廊下に呼び出された。
少年Aは、突然（！）、柳刃包丁を抜いて襲いかかる。
　　「　この遺恨！　覚えたるや〜　」
日本全国に衝撃を与えた事件。
とりわけ、イジメにハマっている加害者達には、恐怖心が芽生えたに違いない。
つまり、イジメもほどほどにしないと、窮鼠（キュウソ）猫を噛む状態になる。
ネコに追い詰められたネズミでも、思いあまって牙をむいて反撃に転じることがある。
そんな教訓を得た代償は、刺殺事件となって大き過ぎた。
　　　　　　　　
あれっ、この学校の廊下での凶行！？、既視感があるなぁ。
廊下と言えば、そうだ、江戸時代にあった松の廊下刃傷事件だ。
イジメる吉良上野に、窮鼠・浅野内匠頭が斬りつけた事件。
　　　　　　　　　　
あの時は、梶川殿が引き止めた。
現代の愛知・十四山中学校の廊下には、カジカワ殿が居なかったのが悲劇。
　「　お放しくだされ梶川殿〜　
　　　　　武士の情けご存知あらば　今ひと太刀！　討たせてくだされ～～　」

年末になると、つい観てしまう忠臣蔵の旧作。
先日BSで観たのが、第一幕での江戸城・松の廊下刃傷事件。
浅野内匠頭は、即日切腹。
第二幕では、御肉通しを前にして、赤穂城を枕に籠城〜討死か？
はたまた、無血開城か？　　喧々諤々の面々。
やがて、城内に５０名程の白装束の藩士が座るシーン。
殉死を覚悟した藩士に、大石内蔵助が伝える。
「内蔵助の存念は、殿の墓前に吉良上野のみしるしをお供えすることでございます。」
　　　　　　　　　　　　
次週の予告編では、京都・祇園一力での遊びに興じる内蔵助のシーンが登場。
その翌日に流れたニュースは・・・その大石内蔵助役の中村吉右衛門さんの訃報。
何て云うことでしょうか。　😢

ヒゲの回想シーンは　・・・
軍鶏（シャモ）鍋で英気を養いながら、燗酒を楽しむ鬼平犯科帳の長谷川平蔵。
火盗改め長官の仕事の合間をぬっての息抜き時間です。
「　所で、なあ～おまさ。
　　近ごろ江戸の町では、俺の名前をもじった竹中平蔵って悪党どもが、
　　町人たちから銭を絞り奪っているってえ言うじゃねえか？
　　あの極悪人をお縄にしねえ内に、逝ってしまうのが気に入らねえ　・・・　。
　　いやぁ～な世の中に、なっちまったもんだぜ！　まったく　」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　
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