田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

待った⑦ 玉の横歩き

2021-12-25 14:30:12 | ヒゲの盤上の世界
さて、前譜 ▲7七金 のスッポン攻めに、銀星八段は困った。 
困る理由は、持ち駒に金がないからです。
金がないと、受けることに窮する時が多い。
持ち駒の角と銀では、上手く受けられない。

ところで、スッポン攻めとは、喰いついたら離さない事からの由来でしょう。
実際にスッポンに咬まれたら、無理に手で引き離すのは禁じ手。
咬まれたまま、水の中にソーッと沈めるのが定跡手順ですよ。
まぁ、ヒゲは、もう何十枚も“丸”を殺りく(?)してますが、一度も咬まれた事はありません。(笑)

銀星八段はしょうがない(?)と、厄介な桂馬を外すことに、 △7六金 。
ヒゲの ▲同金 に、 △7八香 。
歩切れを見越しての手練れの受け技。
   

しかし、ヒゲにも 7七 の空間が空いたのが自慢。 ▲7七桂成る 。
コレは取るしかないから、 △同香 。
そして、 ▲同金 に、 △7八銀 とクリンチ防御。
   

そんな剣ヶ峰に立たされた銀星八段の眼に、驚愕の一手が飛び込んだ。
▲8七飛車成る! 何と飛車を只で差し上げると。
有り難く △8七同銀 としたら ・・・
ヒゲから、 ▲6七桂  △ 8九玉   ▲ 7九金  △ 9八玉   ▲ 9七香!
何と早い時期に、ソーッと置かれた “毒饅頭?” の 9六歩 が効いてきた。
昭和40年代の格言(?)ですが、「 親の説教と冷酒(ひやざけ)は、後から効いてくる 」
しょうがない銀星八段は、 △7七銀 と応じ、 ▲同竜 に、 △6九玉 。
   

この玉のカニ歩き(!?)を思い出すのが、伊藤看寿の裸玉の詰め物。
     
この玉みたいに、横歩きして難を逃れようとしますが ・・・・ ▲5七香!  
連ドラ “ ふたりっ子 ” のシーンなら、「 香子のキョウは、香車のキョウやで! 」 の台詞を
発しながら、パシッと指すところか!
             
これには △5八金 と顔面受けぐらいですが、 ▲4八銀 のアッパーが井上尚弥級の強烈パンチ。
銀星八段、万事休しました。 (笑)

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