いつもの教会の懺悔(ザンゲ)室へ足を運んだヒゲ。
先日7/22(金)の熊日新聞を神父さんに見せながら、語り始めた。
「 私は、この窃盗犯を非難することが出来ません。
1972年頃、烏丸今出川界隈の雀荘から中国語の研修に疲れて出て来た学生三人。
直ぐに別れて、ヒゲひとりで暗い道を帰っていた時です。
電柱の影に何か見つけました。
手に取ると、一万円札ではありませんか!
真面目な(?)ヒゲは、思わず周りを見渡します。(笑)
持ち主が、探しているのではないか?
だが、誰もいない!?
ヒゲは、小躍りして別れた仲間を追いかけます。
『 お~い! 錢を拾ったから、これで打ち上げしようや~🍺 』
近くの中華料理店に入って、M吉・N谷君らと笑い転げて飲み喰いしました。
なにしろ、貧乏学生たちには、滅多にないラッキー(!?)なことです。
暗い日々続きだったヒゲの京都生活で、晴れ間が現れた時間でした。
打ち上げが終わり、ヒゲは再び烏丸の電車通りに向かいます。
先程の電柱に近づき、何気に道端を見つめると、先程のポイントより
少し行った所に何か在るようです??
今度は、五千円札です!!
古い喩えですが、柳の下に二匹目のドジョウが居たのですね。
ヒゲは、更に用心して周りを見渡しました。
『 これは、もしかして? トラップじゃないか?? 』 と。
ほら! 小さい頃、空き地で雀を捕まえる時、したじゃありませんか。
米粒を順に並べて、雀をおびき寄せ、最後にザルを被せる罠ですよ。
しかしですね、そんな恐怖心より現金が手に入る欲望がまさったんです!
ヒゲは交番に届けること無く、素早く札をポケットに詰めて猫ババしたのです。
神父様、こんな醜い過去を持つ私が、この窃盗犯を笑うことは出来ませんよね。
どう、贖罪すべきでしょうか?
京都新聞に、謝罪広告を出すことも考えましたが ・・・ 」
神父様が申されます。
「 そうですか ・・・ では、とっておきの方法がありますよ。
その呪われた五千円を教会が引取り、代わりにこの免罪符を差し上げます。
コレで教会はうるおい、貴方の魂も救われるでしょう!
ウイン・ウインの救済措置ですよ。 」
ヒゲ 「 ハイ、たいへんありがたい申し出に、すっきりしました。 」
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