田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

刺身⑨〜いびつな風習

2023-06-08 21:30:40 | 田園ものがたり
離島だった熊本県の天草が、五本の橋で繋がってから、
熊本市の食生活は随分豊かになりました。
       
なにしろ、有明海と八代海に面しているだけでもさまざまな魚種。
そこに、外洋に面する天草の幸が加わったのですから。
       
やがて、天草の人達が五橋を渡って、熊本市に来る機会が増える。
そうすると、熊本市の和食屋や寿司屋に客として訪れるようになった。
悪気の無い料理屋が、別段変わらないように、ベラやコノシロを
提供したもんだから、事件(?)が起きた。(笑)

天草者達は、「 なーんや、こら? 😡  
       コノシロは豚ん餌ばん! ベラは猫ん喰うとタイ。 」 
                    ≪多種ある内のひとつ≫  
     「 俺たちは、死んどる魚は喰わんとバイ。
       毎日、びんびん活きとる平目とか鯛の白身しか喰わん!
       わざわざ市内さん来たけん、馬刺しナット貰おうか! 😆
     と、鼻で笑った。

まぁ、天草人の見栄っ張りが、度を越して表現されたのでしょうが・・・?
あざ笑われた熊本市内の料理人がムカついたのは、想像にかたくない。
で、結果的に熊本市内でも、活け魚「シコシコ・コリコリ」至上主義に
向かっていった。
その“負の遺産”と思われるのが、熊本市内の寿司屋文化でしょう。
寿司ネタをぴちぴちの活け魚で揃えたのは良いが、微妙なギャップが生じた。

なる程、ショーケースの活け白身を指示されて、刺身にする分は気持ちいい。
しかし、その白身で寿司を握った時が微妙。
シャリの固さと、ネタの咀しゃく具合に齟齬(そご)が生じるのです。
つまり、握り寿司としての“一体感”が無いのです。
以前、嬶が呆れたのが、K鮨で活きハマチを握ってもらった時。
サービス満点で厚めに切ってあるから、噛み切れないのでムカつく。 😵 

更に、醤油漬け・白身の低温熟成や昆布締め・塩締めなどの寿司屋としての
仕事も疎かになりがちに!
そんな時代に、栄通り田園にヒゲは赴任したのでした。

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コメント (2)
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