ジョージ・セルのレコード盤解説書を読んでいた中学生ヒゲが、
ある時ふと思った。
ひょっとして！
このレコードでは、未完成交響曲がB面ではないだろうか？
すなわち、“新世界より”シンフォニーの方が、A面ではないだろうかと。
そう言えば、ＴＶネタだったが、島倉千代子のヒット曲『人生いろいろ』も
最初はB面だったそうだ。
ヒゲが通った熊本市藤園中学校。
一年生時、５０人教室が１２クラスでした。
ビリボーイ・ヒゲの成績は、当然なことだが５００番台ランクの
最下位指定席から出発します。（笑）
次の定期考査では、音楽のフルマークが効いたのか（？）、４００番台に。
更に次のテストでは、数学と英語のおかげで中間のカースト層に。
こうして、勉強机にしがみつき始めたヒゲ。
すると、悪童たちがすり寄って遊びに誘います。
そんな困惑するヒゲを見て、助ける者が現れます。
ひとりは、ほら！ H倉庫でスケーターを教えてくれたタンちゃん。
もうひとりは、後に西銀座通りの田園の常連客になる淡水会のU野君です。
こうして、定期考査の度に、順位を上げていく中学入学時のビリボーイ。
年度最後の成績発表時、担任のO野先生が全員の前で披露した。
「 オッ！ こいつがこのクラスで一番の昇り竜ばい！ よう頑張ったー 」
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