田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

効き酒 ~ 酒とパトロン 

2010-04-20 13:38:16 | よもやま話・酒編
いつものO先輩 「 おーッ、片山! 俺は、目のしぱしぱしとるバイ。 」
ヒゲ 「 はハァー、先輩は、ずーっと “ マスターズ ” ば、観とったっでしょう? 」
O先輩 「 そうたい、そうたい! 今日は、ちょっと冷ゆるけん (寒いから)、
       燗ば付けてもらおうか。 肴は任するバイ ・・・ 」
ヒゲ 「 先輩、目がお疲れのようだけん、マグロの目ン玉の煮付けなっとドギャンですか?」
                                (煮付けでも、召し上がりませんか)
                   

O先輩 「 そっで良かバイ。 あれば観とっと、ま~だ遼君ぐらいじゃ、どぎゃんもコギャンも
       ならんとの解かるね (笑)
       そると、やっぱマスターズは、 “ パトロン ” の品が良か!
       ミケルソンの打ち込んだトラブルも、パトロンがサインひとつで許してやったけん、
       あいつも気分良くなって優勝したつだろ! 」
ヒゲ  「 そうですね。 田園みたいに、魚と日本酒を商う所も、 “ 良きパトロン ” が
      いないとやっていけません。 
      先輩みたいに、 『 酒はよきに計らえ! 肴は適当にみつくろって! 』 と言う
      御客様が6割以上いないと、ウチは回っていけないんですよ。
      今はやりの居酒屋みたいに、『 冷奴ひとつ 』 とか 『 漬物だけでいい 』 と
      言う客ばかりでは、新しいネタや酒も仕入れられない。 」
O先輩 「 なる程、客もそこそこ余裕ある注文をしないと、店も余裕ある酒を出せない訳だな。 」


ヒゲ  「 例えば ・・・ この酒1本は400円なんです。
      何十種類もある中で、同じ400円が何種もあります。 基本的に統一してあるんです。
      10本飲めば四千円と解かり易いでしょう。
      しかし、この酒の原価は、ピンキリなんです。 
      俗に言う二級酒の千円台、本醸造クラスの2千円台、山廃純米クラスの3千円超の物、
      これを押しなべて、全て400円にしてあります。
      従って、山廃物の高原価ばかり飲んで頂くと、我々はもう上がったり。(悲)
      『 原価率の、えら~い悪かですなぁ? 』 と、税理士さんから怒られますよ (泣笑) 」

O先輩 「 ふむ、三島由紀夫のゴツ、寿司屋に行って、 “ トロばかり ” 注文するのは、
       良かパトロンにはなられんとタイね。 」
ヒゲ  「 ハイ、利の薄いトロだけでなく、玉 (ギョク) とか光モン (ヒカリ物) とか
      適当に食ってもらわんと、店は困っとですよ! 
      それでないと、古酒とか発泡酒とかの珍しい酒を用意する余裕がなくなっていきます。」
O先輩 「 ほんなら、俺がごたっとは良かパトロンになっとたい。 」
ヒゲ  「 ハイ、その通りです。 恐れ入ります (大笑) 」

      

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