田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

そうめんレシピを教えて!

2016-09-04 17:16:06 | よもやま話・料理編
教えると言うほどではありませんが、店で出していたソーメン料理を紹介します。
夏場になると、コース料理の中一品に、“冷やし鉢”と云う物を出します。
一般的な“冷やし鉢”は、炊き合わせ野菜を冷たくして使います。
しかし七月には、七夕にちなんで“滝川二色ソーメン”を登場させます。

先ず、普通の白いソーメン一束と梅ソーメンを四分の一束を用意します。
                  
この二色を隣り合わせで束ねます。
決して、混ぜ合わせないように!
合わせた所の端を、ゴムバンドで留めます。
                      
ゆる過ぎず、固た過ぎずに。
これを茹でるのですが、コレが難関!
広めの鍋にお湯を用意して、左手でゴムバンドの所を持って、拡げる様に茹でます。
同時に、右手のマナ箸で、留めた箇所の辺りを拡げて、ほぐします。
直ぐに、次のソーメンも。
せいぜい、三束ぐらいが限度でしょう。
その後、差し水して仕上げます。
茹でて水に落としてからも、ちょっとしたコツが。
右手で留めた所をつかみ、左手は流水の中で、激しめにもみ洗いします。
ソーメンに付いた打ち粉を洗い流すのです。
もみ洗いの済んだソーメンを、水から引き上げながら、すー!と水気を絞るのです。
同時に、上手(!!)に形を整えて、そお~と穴空きバットに寝かせます。

バットごと冷蔵庫に。
この仕事は、昼過ぎぐらいにやっておきます。
この寝せてる間に、不思議な変化がソーメンに起きるのです。
さて、夜の出番がきます。
冷蔵庫のソーメンを出すと、あら不思議!?
麺は棒状に固まっています。
ゴムバンドで留めた箇所を切り落とします。
念のため、切り口を見て、ちゃんと茹であがっているかを確認しましょう。
留めた所の反対側の端も少し切り落とします。
そして、半分にカットして、選んだ器に盛ります。
この器のチョイスも、少々厄介ですが。

添えモノは、姫・乾し椎茸の含め煮、結び錦糸卵ぐらい。
卸し生姜をソーメンの端の所に。
                
滝川の流れに見たてたソーメンの造形を生かす為に、生姜はじゃませぬ端に。
薄口醤油で調整した麺つゆを、そーと注ぎ、青もみじを添えて出来上がり。
青柚子が手に入ったら、払い柚しても楽しめる。
唯の茹でソーメンが、もみ洗いされ寝かされた間に、「 魚ぞーめんか? 」と
勘違いさせる食感に変化しています。
酒飲みには、この途中に出る冷やし鉢が嬉しいのです。
日本酒で焼けた舌を、冷たいモノで冷やして、フレッシュ感覚を取り戻して、
又(!)呑めるからです。(笑)
家庭で作るには、少々ハードルが高いのですが、時間に余裕がある時に
チャレンジしてもおもしろいかもしれません。
一読ではなく、デイテールにまでご注意を。

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