田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

桜蒸し

2012-04-09 12:53:56 | よもやま話・料理編
先日、カァちゃんが弁当を買ったきた。
鶴屋Dで催された、花見弁当祭りと云うイベントから頂いてきたものです。
京・美濃吉さんのお弁当で、蓋を外してみると、桜蒸しが入っておりました。
ヒゲ 「 カァちゃん、この桜蒸しの中身はアンコだろうか? 」
カァちゃん 「 まさかネ~ (笑) 」
箸をつけると、ちゃんと(?)魚が入っておりました。

80年代、熊本市栄通りでの田園、ヒゲがひとり仕事をしていた頃です。
或る日、業務用卸し店で、初めて道明寺を手に入れたヒゲ。
小躍りして店に戻ってきました。
時は四月初旬、ヒゲは直ぐに準備に掛かりました。

         

酒と水で、道明寺粉を戻します。
ピンク色に、少しだけ染めましょう。
ひと汐モンの甘鯛を切り身にし、開いて中に赤味噌の田楽味噌を少し入れます。
その切り身を、戻した道明寺で包みましょう。
其れを、戻した桜の葉で包みます。 桜の葉の表裏に注意して。

さて、お任せコース料理の時間です。
準備の桜蒸しを蒸し器に入れて、器を用意しようとするのですが ・・・
この肝心の器が、最難問(!)でした。
当時の店で、そんな桜蒸し用の器を揃える余裕があるハズも無く、代用品で顔を立てる
しかありません。
蒸し上げた桜蒸しを、一文字で掬い、器に移し銀餡を掛けて出来あがり。
会心の出来です。

  《 基本は、こんな感じ 》

       《 こんな風に着飾っても ・・・ 》

やがて、残り物をみると、桜蒸しは全滅です。
まったく箸ひとつ付けられていません。
あれ程の手間ひま掛けて、何の意味も無さなかったのです。
この時もヒゲは、ひとつ学びました。 熊本県人の気質と云うモノを。
先入観がある物には、決して手を出さないと云う事。
「 甘いお菓子を、酒の席で喰えるか! 」
或いは、 「 甘い物が出たと思ったら、餡子(アンコ)で無く魚。 何だ? コレ? 」
そして数回、コレを繰り返したヒゲ。
二度と、桜蒸しをする事はありませんでした。

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1 コメント

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銀餡掛け (ヒゲ)
2012-04-10 10:19:58
一番最後の写真、此れには違和感。
餡掛けの量が、ヒゲの仕事とはだいぶ違います。
こんなには、掛けません。
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