どっちが長生き？～ジレンマ

長生きに関して、幾つかのジレンマがあるヒゲ。
高齢者（特に一人暮らし）にとって、ペットは孤独を慰めてくれる最高の相手。
ところが、悩ましい問題もあります。
飼い主が、先に逝ってしまった場合です。　残されたペットの処遇は？
そんなこんなで、高齢者がペット飼いを諦めてしまった話をよく聞きます。

私達も、二十年近く飼っていた猫・トンカツを見送った後、ペット飼いを諦めました。
今から飼ったら、自分達が先に逝くかもしれない？　（笑）
遺された猫を、他人に委ねるのは、少し無責任かなと。
子供達も、飼える状況に居るかどうかも判らないし。

そう決めた矢先、長男家族が海外での生活に。
犬は連れて行くが、猫二匹の面倒をみてくれとの話が舞い込む。
「　中年ネコだから、まあ、ヒゲ夫婦より長生きはしないだろう？　」と、
決め込んで飼うことになった。
そして今、この猫ちゃん達へのジレンマが　・・・　？　（笑）

二匹の世話が、想像以上に大変なのに気付いたカァちゃん。
「　トンだけの時の世話とは、雲泥の差だわ～！　」　と愚痴る。
抜け毛の多さも、掃除魔のカァちゃんを悩ませる。
朝から起こされるのも、睡眠不足で気分がすぐれない。
面倒な事も多いが、ペットからの癒し効果も充分わかっている。

ギンが元気なのに痩せたと、心配して病院に連れて行き検査する。
異常はなかったのだが、先生と相談して、栄養効果のある食べ物を与える事に。
ところが、これが、厄介さを倍増しにする羽目になる。
丸々太りのマールには、あげたくないんです。
しかし、食べる時は、いつも一緒のふたり。
違いを見つけると、やきもちを焼いて欲しがるマール。
カァちゃんは、食事中は付きっきりで対応することになった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
普段と違う食べ物が、一日に一度貰えると理解した二人は、カァちゃんの動きに敏感に。
足元にまつわり付いてのおねだりは、イライラさせます。
そうは言いながらも、猫の為に一生懸命　『健康情報』 をネット検索して研究します。
「　この効果はいいね！　」　猫ちゃんの長寿を願ってご満悦。
マイナス材料の　“人間様の食べ物等はやってはならない”　が、カァちゃんのゼジです。

しかし、猫たちの様子は微妙です。　やはり、定食では不満みたい！？
たまには、　「　定食以外の御ごちそうを喰わせろ！　」　と。
ヒゲの肴が食卓に並び始めると、興味津々に　「　クンクン・キョロキョロ　」　です。
人間の害毒に満ちた食品なんて、もってのほか！
真面目なカァちゃんならではの結論で、厳しい視線を浴びるヒゲです。　(笑)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ヒゲの心は、微妙に揺れます。
例えば、高齢者になったヒゲの食事。
病院食が一番健康に良いからと、百歳までの長生きを目指し、毎日コレを食べさせられます。
しかしヒゲは、長生き出来ないとしても、脂ぎったサーロインステーキの食事を選ぶでしょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
やはり、高齢ネコ達の場合でも、同じように思うのです。
先が見えてきたら、もっと好きな物（興味を示す物）を食べさせてやりたいと。
ヒゲがコノシロの刺身を肴に呑み始めると、猫たちはきちんとお座りして見つめています。（笑）
ヨダレがこぼれンばかりに、ジーッとおこぼれが落ちてくるのを待っているのです。
皆さんとこは、どうでしょう？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　
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