田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

穴が開いた焼き魚

2021-09-09 17:38:17 | よもやま話・料理編
今年の花見時分 ・・・ 鶴屋Dの花見弁当コーナーは色とりどり。
コロナ自粛の影響もあるでしょう、百花繚乱のラインナップでした。
その中に、値段が突出する逸品が。 しかも、一日5個だけの限定!
ヒゲは即決で、カァちゃんに依頼した。
              
自宅の部屋から見える公園も、桜満開の日。 弁当はヒゲの前に開かれた。
    
         
京都の熊彦さんの物です。
ヒゲは、先代の時期に世話になったことが。
期待通りの出来で、切出しがお公家さん向きのおちょぼ口ヒゲにピタリ!? (笑)
そして焼き物のカレイに、 “ 串の跡 ” を見てニンマリ!
             
                ≪ 弁当の物ではありません ≫
最近では、滅多に見ない光景。
さても、ヒゲが頂く弁当物の多くは焼き魚が付いています。
大方、サーモンとサバなのは、しょうがないのか?
しかも、網焼きがほとんどです。 これが、少し寂しい気もする。

1974年の、京都平安閣の調理場。
夜10時頃で、大方仕事は終わっているはずですが、ヒゲはまだ上がれません。
先輩のM宮さんが、包丁を研いでいるからです。
ほら、ヒゲとは 『 キンシャサの奇跡 』 観戦仲間です。
今日は、研ぎの調子が悪いのか?
何度も、刃先に指を当てて首をひねっています。
当時の京都では、兄貴分が仕事している内は、ボウズが先に上がる事は許されません。

しょうがないヒゲは、焼き物用の金串を伸ばし始めた。
コンクリートの床で、金串一本づつ引くように研ぐのです。
すると、曲がっていた金串が少し真っ直ぐになる。
             
          ≪ これは、数本まとめてゴロゴロしているところ ≫
せっかくだから、もうちょっと試してみよう。
今度は、荒砥の横腹を使って、真っ直ぐにした金串を研いでみた。
と言っても、往復で串を研ぐんではなく、一方通行に先端を引くように研ぐのです。
時々、串を回しながら。 すると面白いように、串先が先鋭化します!
       

次の日、焼き場の時間。
真魚鰹の幽庵焼きの串前(串打ち)が、驚くほどスムーズに。
特に、皮目を通す時は気持ち良い。
なるほど、道具のメンテナンス次第では、仕事の効率や疲労度が大違いになることを
理解した瞬間でした。
まぁ、現在みたいに網焼きがほとんどというご時世では、関係ない仕事ですか? (苦笑)

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2 コメント

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わかりません (batten)
2021-09-10 07:10:02
熊本ではガナグシと言ってましたね。少し経ってテッキュウなんだなと覚えました。

洋食でもステーキ屋というか塊肉窯焼屋で使います。ヘレやロースなど串打って高温の窯に入れるのですが、あとは感だけで焼き上げるので経験がポイントです。

近頃の和食は幽庵焼きは40%蒸気入れながら160度で焼き上げて、味醂醤油を刷毛でぬってバーナー炙りで一丁あがり・・・・。
これが、300人分ってなら分るのですが数人分でも同じ仕事。
焼き台はあるから「テッキュウ」使って焼けばと聞くと若い子は「わかりません」。
5年目の子が小さめのカマス焼いてたので「ツマオリ」とかしないのと聞くと「わかりません」。
今日は上長が残業するから定時で退社するように!!と朝礼で言うと「ワカリマシタ」です、はい。
返信する
妻が降りない? (ヒゲ)
2021-09-10 18:32:26
今、用語を巡って我が家は紛糾中、笑。
バッテンさんは、テッキュウはガナグシだと。
ヒゲは、テッキュウは焼き台の横に渡して金串を受け止める四角い鉄棒だ。
カアちゃんが言う、テッキュウは餅を焼く時の
格子状になった金網だと言い張って降りません、笑。 まあ、連合赤軍世代の私からすると、浅間山荘の時の鉄球ですか?

そこで小咄。親方、残業は嫌だけど、ツマオリ焼きを教えて下さい。
それでは先ずは片妻折をしよう。
で、次は両ズマ折…。
親方、それはヤバいす。
それは重婚というて、江戸ではうわなり打ちの対象に。今じゃあ重罪。
親方(⌒-⌒; )、そそ、そうか?ワカッタア、笑。
返信する

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