本日(2019年5月18日)の日経夕刊に、御朱印ブームでマナー違反増加という記事があった。
私が経験した限りでは、皆、おとなしく行列をつくって待っていた。暴言を吐く人は見たことがない。
御朱印がビジネスになれば、カッカする人も出るだろう。
フリマで伊勢神宮の令和初日の御朱印帳が5万円で取引されたらしい。4月30日と5月1日の両日ものはネットオークションで20万円以上だったとか。
こうなると、コレクション売買になる。(実際、コレクション売買である。)
神社や寺院が特別限定朱印を連発しているのも御朱印熱を煽っている。カラー御朱印をかなり貰ったが、朱印帖を改めて開いてみると、これが御朱印かなと思う。古株にとってはおかしいと思うが、そういう時代なのだと諦めている。
お参りする→その証として御朱印を貰う。これが本来の意義である。
今は、御朱印を貰う。こちらが目的だ。ついでにお参りする。あるいは、お参りしないで次の寺社へ行く。こういう状態になった。
御朱印ブームは神社や寺院の懐事情も関連している。神社や寺院も先細りで収入源が細っているから、御朱印収入の増加を図るのは無理がない。経営上の問題である。
一度、以前に古峰神社の年間の御朱印代金は、年間4600万円ぐらいだと計算したことがあり紹介した。
御朱印蒐集のいいところは、いろいろな場所へ行くことにある。普通に行くところは、職場、学校、繁華街、観光スポットである。他の住宅地などへは友人がいなければ行かない。
しかし、御朱印集めとなると、神社、お寺のあるところ、どこへでも行くことになる。これが素晴らしい。
おかげで、私は、日本全国を旅した。御朱印を集めるつもりがなければ、出かけなかっただろう。