島根県津和野町を訪れる。森鴎外のお墓をお参りするためだった。今年は森鴎外没後100年になる。
津和野町で最も有名なスポットは、日本五大稲荷の一つ、太皷谷稲成神社と小京都呼ばれる昔の街並みであろう。
津和野は街並みは平坦なので、レンタサイクルが利用しやすい。
太皷谷稲成神社は丘の中腹にある。通常、稲荷神社と記すが、ここは稲成神社と表記する。
下から赤い鳥居が上の方に伸びているが見える。千本鳥居である。徒歩の場合は、ここを上がる。
一の鳥居をくぐり、登り始める。
境内に入る。社殿。昭和に建て替えられたもの。町の人は、あんな派手なものを建ててしまって、と言っていたが。
アレッと思ったのは、注連縄で、これは出雲大社と同じである。10年前に新しいものと変えたが、まだ古びていない。
もともとの太皷谷稲成神社の社殿もある。元宮である。なるほど、これと比べると、今の社殿は派手である。
元宮から出てきた神社の人に話を聞く。五大稲荷とは、伏見稲荷(京都)、祐徳稲荷(佐賀)、笠間稲荷(茨城)、竹駒神社(宮城県)とこの太皷谷稲成神社をいう。
豊川稲荷が有名だが、神様が違うといっていた。豊川稲荷はダキニ天を祀るからだ。稲荷神社の神様は、宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)である。
太皷谷稲成神社は津和野城(=三本松城)の入口にあり、お城の守護のために創建された。創建は、1773年である。比較的新しい。来年は、創建250年になるから、何か、記念式典が行われるだろう。
いろいろと話すことが多かったが、このあと、下におりてから、あの人は宮司さんだったと気がついた。袴が普通の神職さんのものとは違っていて格があるものだった。
太皷谷稲荷神社は津和野では目立つ。森鴎外記念館からも見えた。幟が多数立っているが、こちらは車道である。