丹生川上(にうかわかみ)神社三社巡り、まず中社を参拝する。中社は東吉野に鎮座する。
中社というが位置関係を示すものではない。中社が一番東側にある。
もともと所在が不明だった丹生川上神社を明治期に確定するとき、まず現在の上社を丹生川上神社とした。ところが、現在の下社から抗議があって、現在の下社を本社、上社と奥宮とした。”本社ー奥宮”の二社だった。
大正期に入り、精密な研究の結果、従来、蟻通(ありとおし)神社と呼ばれた現在の中社が丹生川上神社ということになった。
その結果、従来の本社は下社、奥宮は上社となった。
普通、丹生川上神社中社と呼ばれる神社は、自分の神社を中社とは呼ばない。単に丹生川上神社と呼んでいる。宗教法人の登録名も「丹生川上神社」である。
茅の輪の準備ができていたが、まだ通れないようになっていた。
拝殿。
本殿は丘の中腹にあるが、樹木に遮られて、よく見えなかった。
境内の状景。
見た目、とりたててここが水利の神様を祀るにふさわしいとは思えなかった。
摂社の丹生神社。丹生とは水銀関連の用語で、弘法大師と深い縁がある。高野山の登り口に丹生神社がある。
神社の手前を流れているのは高見川で、昔は丹生川と呼ばれたという。
神社の先で四郷川が合流している。
そして、日裏川が東の瀧として流れ落ちている。
あえて言えば、この瀧が瀧神のように思えたのだろう。今はパワースポットとなった。
<御朱印> 先に記したように普通「中社」と呼ばれて上社・下社と区別しているが、神社自身は単に「丹生川上神社」としている。
朱印帖に御朱印をもらったが、旅行会社の案内では、個人で朱印帖に朱印をもらうのはやめてもらいたいと注意書きがあった。
それがたまたま添乗員が寺社参りツアーのベテランだったので、ツアー客の要望に応えた。
奉職する人が少ない神社だと、団体ツアーの御朱印は対応できない。
次に丹生川上神社へ行くツアーで、朱印帖に御朱印をもらえるかどうかは添乗員次第である。