子授け、出産、子育てのお宮として名高い水天宮を訪れる。半蔵門線の水天宮前駅でおりる。
日曜日にお参りしたが、赤ん坊を抱いた夫婦で一杯で、ここを見ると、少子化がウソのようであった。
水天宮は、今は現代的なビルになっていて、都心の神社は変ってしまったと感じる。
新大橋通りから社殿を見る。
グルッと周囲を巡る。どこに神社があるのかと思う。
水天宮の入口
水天宮の祭神は、天御中主大神である。祭神は、妙見宮と同じで、北極星信仰が基になっていると思う。
他に平家一門の三柱を祀る。安徳天皇、建礼門院、二位の尼である。二位の尼が平家一門滅亡後、筑後川まで落ち延びて、水天宮を祀った。これが水天宮の始まりである。
ということで、水天宮の本宮は福岡県の久留米市の筑後川沿いにある。久留米藩主・有馬家が水天宮を守護神とした。有馬家の菩提寺である梅林寺の前に水天宮がある。
江戸時代、有馬家は芝赤羽根橋の上屋敷に水天宮を分霊した。これが江戸の水天宮の始まりで、明治時代になり、青山、日本橋蛎殻町へと移転したものである。
御朱印は期間限定の「ことはじめ」の御朱印ということである。
和歌が記されているが、栞の解説によれば、「神様の御座しますお宮に張り巡らされた長い注連縄のように平安の世が末永く続きますように」ということである。島津藩主島津家より有馬家に嫁いだ晴姫の歌である。