木更津の高倉観音から、第31番笠森寺へ向う。五井駅から小湊鐵道で上総牛久駅へ行く。小湊鐵道は、光風台駅~上総牛久駅間は不通になっていた。代行バスで向ったのだ。
上総牛久駅から茂原行きのバスに乗る。笠森寺は、上総牛久駅と茂原駅の中間にある。どちらの駅から行ってもいいが、今回は上総牛久駅から向った。
笠森寺は山上にあり、階段を上がらなければならない。ここでシンドイ思いをした。
足腰が弱くなり、階段を見ると、気が萎える。そろそろ寺社参りもお仕舞いかと思うこの頃だ。
やっと二天門につく。
観音堂が見えた。空中の観音堂と云われている。岩山の上に建てられた四方懸け造という珍しい様式である。国の重要文化財に指定されている。
納経所は上にあるので、また階段を上がらなければならない。
支柱はこんな状態で、大雨になったらどうなるかと気になる。補強はされている。
入口で拝観料300円を払い、納経も頼んでおく。観音堂はこういうようなもの。
二天門と境内を見る。子供たちが見学に訪れていたが、喋っているのは英語で、アメリカン・スクールの生徒だった。
下におり、改めて観音堂を見る。懸け造だが、ここは四方が懸け造というのは他にあるかどうか。京都の清水寺も懸け造だが、前面だけだ。清水寺のような例が多い。
笠森寺は、昔なら大した階段ではなく、難なく上がったと思うが、今では体力ギリギリ。帰宅後は2日ばかりウンウン唸っていた。
坂東三十三観音霊場も残り8ヶ寺となったが、結願できるかどうか分からなくなった。最近は、未完でも仕方ないと思うようになった。他のことも諦めることが多い。