まだ陽が高くならないうちに 「ヤマユリの里」 ともいうべき近くの山里を訪ねた。ここを訪ねるのは 何年振りだろう? 一見して 以前ほどヤマユリが咲いていないのがわかる。 ここ一帯の地主さんは90歳は越えておられ 農業の後継ぎをする人がいないようで 畑も放置されていることが多くなっていたが 今日訪ねるといろんな作物が植えられ 畑に植えられている栗の木もずいぶん大きくなっているが その周りを囲むやまの裾に咲くヤマユリは数を激減させているのは残念だ。それでも美しいヤマユリは あたりに甘い香りを放っている。 中には黄色い線や茶色の斑点が少なく 「カサブランカ」のもとになった花だということがよくわかる。
今年だけ不作なんだろうか? そうならいいんだが 気候の変化で植物の世界も変わっていく。 先日 以前walkingに通っていた道で 珍しい植物に出会った。 今まで 奈良県まで観察に行っていた「タシロラン」という 葉緑素のない腐生植物だ。それも50本は群落しているのだ。興奮状態で山仲間に知らせた。 資料を調べると 大阪府では今までに生育が確認されていない植物だ。仲間が「大阪市立自然史博物館」に報告したら 「最近急に記録が相次いでいます。把握しているだけでも、東大阪市、和泉市、堺市、など都市近郊部の公園から、深山まで色々な環境で見つかっています。増加原因は不明です。」とのこと。 じめっとした林縁のようなところに生えています。面白い形をしていますね。
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