この暑さで しばらくは家に籠って過ごすことにする。朝からエアコンをつけるのは憚れるが もうそんなことは言っておれない。本当に室内で熱中症になりそうだ。今は 命が優先。 それにしても 一歩室外に出ると、むーっとしている。きついなぁ・・・・
家でゴロゴロして本を眺めている。読むつもりだが 何ページも読まないうちにいつしか目がとろとろ。何度も同じページを見ている。書棚から取り出すのは たいてい山の本だ。 沢山の山岳図書、山岳全集、雑誌が並んでいる。 昭和初期の登山家のものが多い。発行時期は昭和の中頃で 雑誌も 深田久弥 串田孫一 尾崎喜八 等の執筆記事も多い。なんとのんびりした時代だったのだろう。そのころの登山は 主にお金持ちで 学生たちもリッチな階層の人たちだったようだ。 今のように車で登山口まで行くような時代ではない。前夜 夜行寝台車にのって 翌朝 最寄りの駅からバスがあればバスを待ち、または列車の駅から のんびり歩いて山に向かっている。あたりに他の登山者の影はない。 ひなびた温泉宿などに一泊して翌日登山を始める。それも山頂を目指すのが目的というより 周りの環境を楽しみながら気の赴くままに歩いている。 本を読んでいると 周りの牧歌的な風景が目に浮かぶ。 こんな旅をしたいなぁ・・・・・ 部屋を涼しくして 本を見ながら 昔の山の風景を楽しむことにしよう。