せっかく花が咲き始めたというのに また 冬に逆戻りで 退屈して窓から外を眺めています。
例年今頃になると 花散策の計画を立てたものです。 スプリングエフェメラルの一つ 「コバイモ」も渋い花です。日本各地にいろんなコバイモがありますがどれも絶滅危惧種で めったに見られないと思えば 現地にその花を見に行きたくなります。私が知っているのは 「ミノコバイモ」「コシノコバイモ」で それぞれ岐阜県や 新潟県まで その花を見たくて探しに行きました。いずれもほんのわずかに咲いているだけなので登山道で出会った感激は忘れられません。他に カイコバイモ、アワコバイモ、イズモコバイモ などがあります。イズモコバイモは 島根県でかなり群生しているようで 「イズモコバイモ祭り」が開かれるようですが 保護されて囲われて咲いているのは 少し興ざめです。山道を歩いていてふと見上げると崖の上に咲いていた というのが喜びもひとしおです。
ミノコバイモ
コシノコバイモ
これから咲く「ネコノメソウ」の仲間も 楽しいですね。
一番一般的なのが「ネコノメソウ」 これは岩湧山の近辺でも沢筋で見ることができます。 雑草のように咲くのは「ヤマネコノメソウ。可愛いのは「ハナネコノメソウ」「シロバナネコノメ」「キイハナネコノメ」 お花が黄色いのは「コガネネコノメ」「キバナネコノメ」「ヤマシロネコノメ」 他にもネコノメソウの仲間はたくさんあって 少しづつ違うようでマニアックな人は渋いこれらの花を求めてあちこちへ足を運びます。 ここでは 主だった花だけ紹介しましょう
「ハナネコノメ」は関東地方に咲き 西の地方は「シロバナネコノメ」が咲きます。金剛山や岩湧山に咲くのは「シロバナネコノメ」ですが 紀伊半島は境界線あたりになるのか両方見られます。 黄色い花が咲くのは この辺りでは「コガネネコノメ」で 私が探し求めて歩いたのは「ヤマシロネコノメ」は京都山城地方に咲き 「キバナネコノメ」は 愛知県に咲きます。どれもとても可愛い 水辺の好きな花です。 ネコノメソウ の名前の由来は 種子が猫の目のように見えるからです。
ハナネコノメ(和歌山にて)
シロバナネコノメ(岩湧山麓にて)
キイハナネコノメ (和歌山にて) は雄蕊がお花の中に納まっています
コガネネコノメ(岩湧山にて) 雄蕊が黄色いお花におさまっています
ヤマシロネコノメ(京都府にて)は 雄蕊が飛び出しています。
キバナネコノメ(愛知県にて)
「ネコノメソウ」の種子
毎日が暇なので これからは今まで撮り集めた花たちをボツボツ紹介してみましょう
楽しみにブログを覗かせて頂きますね。