FPと文学・エッセイ 〜是れ日々なり〜

ライフプラン、資産設計のほか、文学・社会・芸術・文化など気まぐれに日々、FPがつづるエッセイ。

「金持ち父さん」になるための自分プロジェクト

2010-04-17 02:31:59 | 経済・金融・ビジネス
もう10年くらい前に『金持ち父さん 貧乏父さん』『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドランド』(ロバート・キヨサキ著・筑摩書房)を読みました。当時はなるほどと、けっこう面白く読んで共感したりしましたが、それまででした。

最近、『金持ち父さんの起業する前に読む本』『金持ち父さんの投資ガイド入門編』『金持ち父さんの投資ガイド上級編』(いずれもロバート・キヨサキ著・筑摩書房)を立て続けに読みました。このたび会社を辞めることになり、次のステップとして独立を考えていたからです。

幸いというか独立活動中、次の会社が決まり、契約という形で働くことになりました。ただ、今よりだいぶ収入が落ちてしまいます。これを単に収入が減って落ちぶれたと考えるか、それとも独立して早くも固定収入が得られた、今後もほかの契約を取って収入を増やしていくのに幸先がよいと考えるか、この違いはかなり大きいものです。

誰だって、「貧乏父さん」になるより「金持ち父さん」のほうがいいに決まっています。老後、カツカツの生活で不安の中で暮らしていくのかと想像するだけでゾッとします。そういう時に「金持ち父さんシリーズ」を読んだのです。安易に「金持ち」という言葉を使うことに抵抗を感じる人もいますが、本の中身は起業家、投資家になるための正当な道を説いています。

内容的には以前読んだ2書と大きく変わるものではありません。しかし今回読んだ時は、その現実味というか、真剣味がまるで違います。まさに起業しなくてはいけないし、「貧乏」にはなりたくない。人は生まれつき、よほどの財産を持っている人は別として、たいていは何もしないでいると、「貧乏」になっていきます。当たり前のことです。収入がないのに支出だけが増えていくからです。「金持ち」になるためにはたいへんな努力と行動が必要だし、誰でもが「金持ち」になれるわけではないのは、現実を見れば分かることです。

本によれば年収が10億円以上ないと「金持ち」とは言わないようです。せいぜい「ミニミニプチプチ金持ち」を目指そうと思います。そこで本のシリーズをヒントに自分自身のプロジェクトのポイントを考えてみました。自分の立場に当てはめて自分自身で考え、自分自身の言葉で書くことが大事です。

多くの人が職を失っています。多くの人が老後の生活に対して不安を抱いています。厳しい現実かもしれませんが諦めて何もしなければ、そこで止まってしまいます。この間の冬季オリンピックを見て感じたこと、それは、諦めて練習しなくなればメダルどころか順位さえ付かない。「諦めなければ夢は叶う」ほど現実は甘くありませんが、少なくても「諦めなければ、道は続く」。諦めれば、そこで道は途絶えます。

自分のためのプロジェクト7カ条
1.チームをつくること。
2.期限の目標をたてること。
3.得意分野をビジネスに結びつけること。
4.アイデアを出すこと。
5.不安からは恐怖以外なにも生まれないと肝に銘じること。(針の穴ほどでも希望があるなら、そこを進むしかない。)
6.ビジネスをとにかく始めること。
7.お金がない時こそ、自分のやりたいことに投資すること(アイデア、時間、生活、消費、働き方、仲間作り、勉強など、すべてやりたい方向につぎ込むこと)。

ついでに書いておきますと、人生はお金がすべてはありません(青臭い言い方ですけど)。でも、必要なお金がないと生活も精神も悲惨になります。人生を豊かにするためには「金持ち父さん」になるためのプロセスが必要です。お金がたくさんあれば幸福になるとは限りませんが、お金に余裕があれば不幸になる要素を排除することが可能です。

リストラされた方、失業している方、老後を前に収入が落ちて不安を抱いている人、共にがんばりましょう。

Mail:
t-nogu@mtd.biglobe.ne.jp



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