深大寺 「竜虎相打つ」
深大寺には、よく行きます。
ここ2~3年は、初詣のお寺になっています。春は、隣の神代植物園に行ったりして、暖かな中、植物を愛でます。前には、深大寺山門近くの日帰り温泉に浸かって来ました。
写真は、山門近くにある「竜虎相打つ」の像(こういうタイトルだったか定かではありません)。実物でないと、ちょっと見にくいかもしれませんが、高さ2~3メートルほどの石像です。左にSの字に天から地へと這うように降りて来て首をもたげているのが竜、身を反転し今にも襲い掛かろうと牙を剥いているのが虎。中央あたり、虎の背中から尻尾にかけてちょうど良く、すわりのいい凹みがあり、そこに1円玉やら5円玉、10円玉やらの「お賽銭」が置かれています。
竜虎の像は、昔から絵師に多く描かれています。狩野山楽や、橋本雅邦の屏風画が有名です。‘陸の王’虎と、‘天翔ける空の支配者’竜。相打つこの両雄の対決はどちらが強いのか―。といっても、竜は架空の生き物、実際に対決はできないのですが、屏風画などを見ると、なんとなく竜のほうに余裕がありそうな気がします。この石像では、「相打つ」(相打ち)、つまり引き分けのように思えます。
見方を変えると、竜と虎は、決して両雄が闘う身ではないようです。竜も虎も、古代中国では麒麟や鳳凰と同じように四方を護る神、仏教でいえば四天王です。つまり、竜と虎は、互いに闘うために睨み合っているのではなく、この世の四方を鬼神から護るために睨みを利かせているのではないか。仏像の四天王の顔は、どれも怒った形相をしています。同じように悪を威嚇しているからです。
たまたま、陸の王と天の支配者を1枚に納めるべく、闘うよう互いに睨み合わせていますが、この世を護る象徴として強い覇者、竜と虎を配置した構図なのだと考えると、まったく違く見え、安心してありがたい気持ちになるから不思議です。
ただ、やはり、強いもの同士がまさに闘おうとしていると見る方が迫力が出て、わくわくと想像力を掻きたてられるものです。天才絵師たちの筆も、この両雄の闘う図に強くそそられてきたのでしょう。・・・そう思いながら、虎の背の「お賽銭受け」に今年も小銭を置いて来ました。
深大寺に来る楽しみはもう一つあり、わずか100メートルちょっとの門前の露店通り。子ども時分の三島大社の露店が懐かしく、深大寺の門前通りでは、必ず焼きたてアツアツの草饅頭を食べ、オコシの菓子を土産に買って帰ります。さらに、今年から楽しみができたのは、フランス風クレープを売る外人美女が露店に入っているのです。
旅番組で紹介されたおかげか、この正月は、フランスから嫁いできた美女の前は人だかりでてんてこ舞い、さすがの美しい顔もあまりの客の注文で引きつっていて、ちょっと気の毒になってしまいました。
最新の画像[もっと見る]
10 コメント
コメント日が
古い順 |
新しい順
- Unknown (山門)
- 2019-08-16 08:16:07
- 山門
- 返信する
- Unknown (川原誠也 真田聖也)
- 2019-08-16 08:16:56
- 坂井汐梨 浦部春香
- 返信する
- Unknown (山嶺)
- 2019-08-16 08:18:07
- 山嶺
- 返信する
- Unknown (真田聖也)
- 2019-08-16 08:19:00
- 川原誠也
- 返信する
- Unknown (開田裕治)
- 2019-08-16 08:19:27
- 浦部春香
- 返信する
- Unknown (成田良悟)
- 2019-08-16 08:19:51
- 成山裕治
- 返信する
- Unknown (河村めぐみ)
- 2019-08-16 08:20:23
- 痛快TVスカッとジャパン
- 返信する
- Unknown (田上真里奈、秋谷綾乃)
- 2019-08-16 08:22:59
- 坂井汐梨、平塚由佳
- 返信する
- Unknown (明暗)
- 2019-08-16 08:23:35
- 木琴
- 返信する
- Unknown (竜虎)
- 2019-08-16 08:23:55
- 竜虎
- 返信する
規約違反等の連絡