訪れた鎌倉円覚寺の午後は半袖姿に容赦なく叩きつける
突風の嵐で、おまけに花粉と思うのですが、
くしゃみが・・・風邪まで引いたのかと。
大寺の倉庫、正倉院にある「白瑠璃椀」の製作年代は、6世紀。
当時756年、正倉院へ納入された数百点の献上物の記録、
「東大寺献物帳」には、載っていなかったといいます。
その後、数回の献上物の点検をし、目録を作成されているけど、
この「白瑠璃椀」のほか、ガラス6個が、
発見され記録に載ったのは、江戸時代1600年ごろ。
長い歴史、正倉院には鍵は掛かっていたろうし、
「白瑠璃椀」足があるわけでないだろうし・・・ウㇺ。
そして、鎌倉円覚寺の仏日庵の目録1363年の「仏日庵公物目録」には、
「瑠璃燈炉」「瑠璃御器」の2点が、記録されているものの、
こちらも献上物として、あっちへ行ったりで、
割れたのか、どなたか失敬したのか、こちらでは現物はないという。
はっきりしているのは、
これら貴重なガラス(瑠璃)は残念ながら、
日本で製造されたものではないと。
記録はどこにもなく。
仏日庵は円覚寺の上段に位置し、
円覚寺入場料と別に100円で入れ、
抹茶を500円でいただける。
もちろん「仏日庵公物目録」は国宝、11月まで見ることはできないのですが、
大仏次郎が寄付をしたという「枝垂桜」などが咲いていて、
穏やかな時間を過ごしました。
👇 香る濃緑色の葉、数枚の花弁からなるチョコレート色の甘く香る花
クロバナロウバイ。
円覚寺、鎌倉で一番人気のお寺だそうで、
歴史に添え花の種類、ゆっくりとした歩経路、
野性味は欠けますが、
人気ぶりが、少しわかつたような気がします。