埼玉県越生町、八王子から高速で1時間足らず、
大高取山山麓に、徳川家光から代々10石の御朱印を賜っていた、
簡素な神社が、なだらかな丘の中腹に葵のご紋を輝かせている。
「大宮神社」
1853年、本殿は焼失し、
再建の宮大工棟梁は地元、中島久蔵藤原長義、
彫物は上州花輪彫刻集団、石原吟八郎の流れ、
初代小林源八、2代小林源太郎の息子、小林丑五郎が、
彫っている。
2代目小林源太郎で眼に引くのは、
榛名神社、双竜門の扉の龍。
親父に引けを取らない、鑿さばき。
1863年、2代目が亡くなって2年後の神社。
胴羽目の、八岐大蛇退治は・丑五郎が彫り、
大巳貴命の大鷲退治も・丑五郎、
天の岩戸の神話も丑五郎。
縁下にはカメ、
龍の彫物もあった筈ですが、撮り忘れている。
本殿扉は、意外とシンプル。
拝殿の向拝
度々修理の記録が残っている「大宮神社」
彫刻の割れを気にしながら、9月24日、
いい月見ができると、思いながらでした。
10月のやまぶき、見たのは1輪、
太田道灌、村の娘さんに、
無知を知らされ、猛勉強をしたという越生町の花。