春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

毘沙門天、大黒さんの耳を引っ張る、鏡忍寺。千葉県鴨川市。

2022-01-15 21:58:33 | 房総の彫り物師

鴨川の漁師の子が、十六歳で出家し、後、
日蓮聖人と呼ばれ日蓮宗を立ち上げる。
敵も多かった。

凶刃に倒れた門下鏡忍坊を弔って、
この地、小松原に鏡忍寺を開いた。


👇前回、楼門から、老夫婦が見ていたのは、
戦争で亡くなった忠死者の墓石でした。
身内の方がいたのでしょうか・・。



👇鬼子母神堂。


👇鏡忍寺・本堂。


👇凶刃に殉死した鏡忍坊の墓標にした
松の木が、明治の台風で倒れ、
その松で、日蓮聖人を尊像にして、
下部には写経を安置して、永らく供養する塔、
御法難堂。







👇祖師堂。








「波の伊八」宮彫師、武志伊八郎信由 さんは
10代で鑿を手にして、
躍動感を絹のような滑らかさで、
透かしの、人物を浮き出させる構成力は、
五代続いた鴨川の名主の子ながら、
彫り物師で生きる、30歳代の
物を見極める、いさぎよさが、伝わります。



👇欄間中央に、
鯛を釣り上げた恵比寿が、
弁財天の弾く琵琶の音にあわせて楽しげに踊り、
福禄寿が唐子の戯れる姿。


👇飲み足りない毘沙門天が、
酔いが回って眠り込んでしまった大黒天の耳を引っ張って、
起こそうとする、茶目。

ここで波を彫ってますが、
まだ30代、波だけで勝負できるものではなく・・。



👇寿老人と布袋お酌のやりとり。


孝行を題材にする二十四孝もいいのですが、
七福神、身近な出来事に楽しんでる題材には、

小松原法難といわれた、
凶刃場面を思い描いてる自分、
陽の差す堂の中、
つい、ほんわか緊張も解けてました。

1月3日の鏡忍寺、そろそろお暇します。

コメント (4)
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