今回のイタリアワインはボルゲリ ロッソ “カンポ アル マーレ”(Bolgheri Rosso Campo al Mare)2003です。このワインはメルロー60%、カベルネ ソーヴィニヨン・フランを各20%のセパージュで造られます。メルロー主体で造られていますが。サンプルを取り寄せ試飲の段階で、酸の強さにどこまで柔らかくなるのか、まるで見当がつかなかったワインです。ワインリストに加える時も期待より不安の方が強く感じていました。本来ならば、2003年は酸不足が懸念される年でしたが、この酸っぱさは、どこから由来しているのか不思議なワインで。怖いもの見たさにリストアップしたワインであると記憶しています。
抜栓と同時にフルーティーな香りが立ち上り、酸っぱい臭いはまるで感じられませんでした。クローブと白コショウのスパイシーな香りが後から寄り添うように香ってきます。お行儀のよいふくよかに柔らかな酸にビロードのように滑らかなタンニン、端正に整った豊潤な果実味はバランスがよく、心地よいアフターテイストへと続きます。
エイジングが報われたようなワインに、充足感を楽しんでいます。上を見ればきりのないワインがたくさんあるけれど、これくらい満足感を得られれば、気持がよいの一言です。
手前に写っているのが、新しく買ったソムリエナイフです。今まで、メーカーから貰ったダブルアクションのソムリエナイフを使っていました。10年くらい使っていたのですが。最近ちょっとくたびれてきたので、工芸品のようなソムリエナイフが欲しいなと思いながら、ネットの中を覗いていました。その中に、スクリューはイタリア製で日本製のソムリエナイフを見つけました。某所でも展示がされているのでクオリティーは確か。ラギオール似でオリジナル性に欠けているが、日伊合体を優先し購入しました。