今回抜栓したイタリアワインはチロ ロッソ リゼルヴァ ドゥーカ サンフェリーチェ(Ciro Rosso Riserva Duca Sanfelice)2005です。思い返せば10年くらい前まで、その良さを伝えられないワインの一つでした。
若い時は荒っぽいスパイシーな香りを感じましたが、7年も経過すると甘草や陳皮などの甘いニュアンスの香りが大部分を占めています。スグリの酸っぱい感じやクランベリーの香りもあります。タンニンと酸は角を煮溶かされたような柔らかさがあります。華やかな果実味は厚みがありますが、暑苦しくはなく。後引きの良い、輪郭のくっきりした味わいになっています。香りや味わいに複雑さはなく、取って付けたようなニュアンスもない。気の置けない仲間のようなワインでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます