イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

モンテクスダイオ ロッソ“カンポ アチプレッソ“

2011-09-12 10:08:59 | ブログ

Photo Poggio agli Scalzi社のMontescudaio Rosso “Campo a’Cipressi”はサンジョヴェーゼ70%とシラー30%を混醸して造られます。ワイン法ではサンジョヴェーゼ50%以上に許可された黒ブドウを50%までと定められています。馴染みの薄いワインですが。カンティーナはピサから海に沿って南側にあり。テッルッチオ社のルピカイアと同じコムーネにあります。
以前はイタリアのシラーをどのように説明してよいか整理が出来ないでいましたが。最近、その良さを理解が出来るようになったところです。10年も前のことですが。フォントーディ社の“ヴィーニャ デル ソルボ”と“フラッチアネッロ”をリストアップした時に、シラー100%の“カーセ ヴィア シラー”をサンジョヴェーゼの変わり種のような気がして、思わず買ってしまったことがありました。それ以来、シラーには興味を惹かれないまま、掘り下げることを怠っていた次第です。
このワインは、これだと確信があってリストアップした訳ではありません。あっても良いと思った程度のワインですが。モンテスクダイオの原産地呼称の中に、シラーに適合した土地があり、サンジョヴェーゼに合わせることで、その持ち味を生かせるワインになれる可能性を秘めているような気がしたからです。香りはサンジョヴェーゼに沿ったスミレやアイリスの香りに、チョコレート様な芳ばしい香りと土っぽい香り、アフターテイストに感じられる、スパイシーな香りは所謂シラーのスパイシーさとは趣が違うと思いました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿