イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ドンナス

2019-01-25 12:41:10 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはヴァッレ ダオスタ ドンナス “ナポレオーネ”(Valle d’Aosta Donnas “Napoleon”)2007です。

ピエモンテには同じネッビオーロのクローンを持つカレーマがあります。ドーラ パルテア川沿いに、州境の近くにあります。ピエモンテのカレーマはピクトネル(Picutener)、ドンナスはピコテンドロ(Picotendro)、ヴァッレ ダオスタはフランス語圏なので表記の言葉の違いだと思っています。

カレーマはソリッドな酸が円熟した柔らかな酸に感じるまでエイジングに時間がかかります。切れのいい酸は、それはそれで一つの表現ではあるが、攻撃が過ぎると鬱陶しく感じます。ナポレオーネも同じような傾向はありますが。今回の印象はカレーマの芯のしっかりしたソリッドな酸に対してナポレオーネは穏やかに丸みを帯びた柔らかな酸を感じました。同じヴィンテージを比較していないので、決定的な判断は出来ません。

たばこ、チョコレート、アイリスと桑の実、ラズベリーの中にシナモンの香り。ほのかに香るような穏やかなで滑らかな酸に鞣されたようなベルベティーなタンニンを感じました。

2枚目の写真は40年前に買った、塩田正志著「イタリアワインのすべて」の中のエチケッタの一覧です。


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